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2話

目が覚める。

枕元に置いてあるスマホの電源を入れて時間を確認すると、まだ六時だった。

うちの学校は八時四十分集合で、俺は家を八時二十分に出れば間に合う。

ただお弁当と朝ごはんを作らないといけないのでいつもは六時四十五分に起きている。

六時とはなんとも中途半端な時間で、眠たいが二度寝はできない。


昨日考えてた小説でも描いてみようか、とiPadを開き、新しいドキュメントを作成する。

失恋話を書くにあたって、振られたことを最初に持ってくるパターンと、最初の二、三話で付き合っていた頃のことを書いてから、急に振られる展開にするかで悩んだ。

後者にする場合は、なるべくタイトルやあらすじで振られることは書きたくないな。と思う。


本来なら前者の方が描きやすいのかもしれないが、俺自身の好みの問題で後者の方向で書くことにした。


〜〜〜


古典の授業中。

隣の席の人と机をくっつけて一緒に問題を考えるペアワークをすることになった。

席をくっつけると隣からルーズリーフの切れ端を渡される。


開いて中を見ると、『今週の日曜日、どこ行く?ーーは前行ったし、ーーがいいんだけど、どう?』と書いてある。


隣の席に座る女子、東雲恋歌は少し前に付き合い始めた俺の彼女である。


なんか俺の予想しない形で付き合い始めた彼女であるが話してても面白いし、変に気を使う必要がない感じがして、楽しい。


予想しない形で付き合い始めた、と言うところだがキッカケはラインだった。

東雲さんとは委員会が同じであったので、いつもは仕事を分担してやっていったのだが、その日は、ーーさんの予定の問題で俺が全て仕事をやることになった。

別にそこまで大変ではないし、用事があるなら仕方ないな。と仕事を終わらせて家に帰ると、東雲さんから、『今日はマジでごめんー!ありがとう(*´꒳`*)』とラインが来ていた。


俺は、『気にしないでいいよ^ ^』と送ったはずなのだが顔文字が誤タップで『(((o(*゜▽゜*)o)))スキ!』が送られていたのだ。


送った直後に気づいて、速攻で消したのだが東雲さんの既読が早く、おそらく見られてしまった。

これに関してはSimejiが悪い。と笑い話にする程度で、『ごめん、誤タップww』と文字を打っていた。その時。

ピコン、と言う音とともに、『え、私も好き』と言う文字が表示される。


え。え? えぇ?

と困惑する俺。そして、『(((o(*゜▽゜*)o)))スキ!』が送信取消されて、もしかしたら誤タップだったのかもしれないと思ったのかスッと消える『え、私も好き』。送信取消という文字が二個連続で並ぶ形で二分くらい動かないライン。


勇気を決めて、誤タップで送信した文字をそのまま送ってみる。

すぐ既読がついて、『それ、誤タップ…?』と返信がくる。


『誤タップではあるけど、好きってのは本当』

なんて送ってみた。

直後に「なにやってんだおれぇぇぇぇ!」となるわけだが、その頃には『え、私も、好きだよ』なんて返信が来ており。取り返しなんかつくはずもなく付き合うことになってしまった。


いや、可愛い。確かに可愛いし、好意は確かに少なからずあったのだが雰囲気に押された間が強くて相手に申し訳ないような気がしていた。


〜〜〜


ここまで書いたところで大体四十五分近くになったので、ベッドから出て朝ごはんとお弁当を作る。

昨日の夕飯の残りを詰めて、作り置きしているおかずを一緒に入れてお弁当は完成。


朝ごはんは、なんとなくスクランブルエッグの気分だったのでスクランブルエッグを作り、ほうれん草のバター炒めとベーコンと一緒に盛り付ける。


父の分はさらに取り分けた後ラップをして電子レンジにいれる。

父は俺が家を出るくらいの時間帯にちょうど起きてくる。


時間が合わないので会話をすることも最近はあんまりない。

前は夜の帰りは早かったりしたのだが、最近特に遅いのが気になる。


食べ終わると、食器洗いはいつも父がしてくれるので、洗い物は水に濡らして置いておく。


昨日筋トレをすると決めたはいいものの、なにをすればいいか分からず、とりあえず腹筋二十回×三。腕立て十回×二を毎朝することにした。

腹筋に関しては割とできるが、腕立てがきつい。

プルプルと震える腕を見て、がんばらねば。と思った。


ポケモン9世代最高。

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