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第3話


互いに自己紹介を終え、司令部に向かう。

花梨は黒髪のショートボブで顔立ちは整っている、元の世界にいたら女優にでもなっていそうな見た目をしている、服装はワンピースのような服装で、所々にカラフルな装飾が散りばめられていて素人目から見ても高めの物なんだとわかる、しかし今は事故の影響か少し汚れているようだが見えている範囲で怪我は無いように見える


「新井様、本日は救助していただき有難うございました、乗員を代表して感謝いたします」

「いえ、とんでも御座いません、乗員の方は大丈夫でしたか?」

「ご心配ありがとうございます、ですが乗員も総員無事でした、所であの船は一体何なのですか?あのような大きな船は見た事がありません、それに帆もついていないようですし」


やはり、この世界はまだ帆船が主流になっているみたいだ、聞いた限りだと自走出来る船も出て来ていないようだ


「後で詳しく話します、気にしないでください」


話している間に司令部に着いていたようだ

入り口を開けて、中に入るすると、すでに司令が入り口付近で待っていてくれたようだ


「総司令、お疲れ様です、そちらの方が花梨様ですか?」

「そうです、こちらの方が花梨様です」

「自己紹介が遅くなり申し訳ありません、私花梨と申します、助けて頂きありがとうございます」

「とんでもございません、では応接室に案内さして頂きます、こちらへどうぞ」


司令に案内され進んでいく、司令部の中は先ほどに比べ比較的人が多くなっている、多くは迷彩服の兵士だが、少しの人員は統一性のない服装をしている帆船の船員なのだろう。

2階に上がるが、2階は変わっていなかった、おそらく2階には通信関係の部屋が多く集まっている関係だろう


「花梨様こちらへどうぞ、では総司令私は席を外します、御用があれば外で待機しております」


応接室に通されると、そのまま中に花梨と中に入る


「ありがとうございます」


そして、花梨が椅子に座るのを確認するとその向かいに座る、

俺が座ったのを確認すると花梨が口を開けて話を始める


「それでは改めて、私の自己紹介を丹波国商人ギルドのギルド長刈谷カリヤ金次郎キンジロウ娘刈谷カリヤ花梨カリンと申します以後お見知りおきを、悠馬様一つご相談があるのですが…」


フルネームを聞いたのは初めてだ、さらに商人ギルド長の娘とは、ならなんでこんな所にいるんだろうこの辺の土地とか全く分からないが、地平線を見ても陸地の盛り上がりが見えないと言う事はここは陸地からだいぶ離れているはずだ


「相談ですか…可能な範囲であればお聞きしたいんですが、話だけでも聞きましょう」

「ありがとうございます、では私共の今後なのですが実はこの近くに、拠点があるのでそこまでお送り頂きたく存じます、ですが申し訳ありません報酬に関しては今はお支払い出来ません、ですので後日報酬をお持ちさして頂きます、肝心の報酬なのですが金貨100枚程でいかがでしょうか」

「なるほど、近くの拠点ですか…ちなみに距離はどの程度なのでしょうか?」

「ここからだと2日程度だと思います、小さな島に小さめの港を作りそこを数ある移動拠点の一つにしているのです」

「なるほど、所で報酬なんですけど食料と情報でもよろしいでしょうか?」

「畏まりました、では食料2か月分を次お持ち致します。それで…情報とはどういった情報でしょうか?」

「はい、周辺国とか通貨だとかの情報を教えてほしいのです、理由は後でお話します」


18歳の人が通貨の価値が分からないと言う事は普通ありえないと思うが、花梨様は何も言わずに軽く頷いてくれた、おそらく察してくれたのだろう


「ありがとうございます、報酬についていくつかお聞きして宜しいでしょうか?」

「はい、なんでもお聞きください」


そこからさらに内容の擦り合わせを行い、その結果本国までは艦隊を召喚して3日後に出発する事になった帆船で本国まではおよそ3週間、我が艦だとどれほど時間が短縮できるか分からないが、おそらくその方が早く終わるだろう、さらに出発までの間に通貨や周辺国の情報を教えてもらう事になった、その流れで今までの事も話した、もちろん女神の事は伏せて、気づいたらこの世界にいて能力も使える事になっていたと説明したが


「なるほど、転生者だったのですね、しかし私の知る転生者とは全く違っていますね」

「転生者と言う事は自分のような人がいると言う事ですか?」

「その通りでございます、しかし本来の転生者は大体の場合、町の離れた場所で見つかり、記憶が無くなっている者がほとんどです、記憶が残っている者でも何か特別な能力を持っているわけでもありません」

「なるほど、ありがとうございます、また詳しい話は明日お聞きします、今日はもう疲れたでしょう休んでください」


一度会話を切り上げて、花梨様を休ませる事にする今日の事はさすがに疲れただろう、気丈にふるまっていたとしても相当に答えているはずだ

外に出て、司令に終わった事を伝え、宿泊場所に案内してもらうようにお願いすると快く承諾してくれた


「では、花梨様お部屋までご案内します、こちらへどうぞ」

「ありがとうございます、では悠馬様また明日」


司令が花梨様を外に出すと、椅子に深く座り込む

明日から忙しくなりそうだ、とりあえず輸送用艦艇とその護衛艦艇を召喚しないとな

さてまた明日から忙しくなるぞ…ひとまず少し休憩していこう。

椅子に深く腰掛けて少し目をつむる…



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