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第7話 毒はズルくない?

 魔獣が近ずいてきた。


 不味くねぇか?…

 恐怖により全身が小刻みに揺れている。

 前世に使ったことがあるブルブル震えるダイエット器具くらい震えている。俺を抱き締めればダイエットになりそうだ。

 そんなことよりあの魔獣ずっとこっちを………


 「見ぬ顔だな」


 え?

 《え?》

 こいつ今喋ったよな…


 「聞こえているか?」


 きっ……聞こえているが…声が出ない。

 声を出せ…くまの魔獣は丸い目開いてをこちらへ向けている。


 「きぃ……ぃっ…聞こえ…て……る…聞こえてる…が……」


 驚く程に途切れ途切れの言葉を精一杯繋げ魔獣に返す。

 大賢者はビビって黙り込んでいる。

 警戒を緩めるな。すぐにでも『切断者』を発動できるようにしておこう。

 だがその手は思うようには動かなかった。


 「ハハッ、そんなに怯えるでない!」


 そう魔獣は言った。怯えるに決まってる。


 「済まない…まずは自己紹か」


 そう言いかけた時。


 ガサガサ。


 草木の方からなにか音がした。


 「伏せろっ!!!」


 そう魔獣が言った刹那、草木の中からくそでかい蜘蛛のような魔物が現れた。

 くまの魔獣は俺を一瞥した後蜘蛛の魔物を睨みつけた。


 「自己紹介は後だ。俺が攻撃をする。お前は下がれ」


 まだ状況を飲み込めていないのに対しくまの魔獣は瞬時にそう指示した。


 「わっ分かった!」

 そう返事をし、後ろに下がった。


 くまの魔獣は驚く程に速く動いた。

 『身体能力強化』を使用せずともあれか…やばいな。

 大きな腕から振り下ろされる爪は放物線を描きながら蜘蛛の魔物を攻撃した。



 「つっ…強ぇ……」


 圧倒的な力を持っている。

 すでに蜘蛛の足を5本切り落としている。


 ガサガサ


 は?後ろから音がする。


 キィィィィィィィィ!!!!!


 気持ち悪い鳴き声が場を包む。

 「くそっ!」


 茂みの近くにバックステップで後ろに下がった。

 蜘蛛の魔物と目を合わせていると。


 「「「「キィィィィィィィィ!!!」」」」


 そんな鳴き声が聞こえる。それは俺の目の前にいる魔物からではなかった。


 ズズゥッ


 くまの魔獣が背中を合わせてきた。

 「囲まれてしまった…半分任せられるか?」

 そう問われた。俺は、

 「任せろっ!」

 そう答えた瞬間、蜘蛛は口の周りを膨らませた。

 はっ?何してやがる?


 ブスァァァァァァァァァ!!!


 囲んだのはそういう事か、

 蜘蛛魔物は濃い青色の液体を吐いた。

 その液体はまばらに飛んでいたため最も被害の少ない所へ移動した。


 ジュゥゥゥゥゥ


 その液体が地面に着いた瞬間そんな音と煙を出した。


 「毒だ。」


 毒が当たったところは服が破れてしまった。

 くまの魔獣の体から大量の煙が出ている。


 「大丈夫か!」

 「大丈夫だ…次に備えろ…」


 既に蜘蛛の魔物は口を膨らませている。


 ブスァァァァァァァ!!!


 2回目が来た。奴らも学習し、

 上はあっという間に毒で満たされた。

 くまの魔獣も限界だ。これをくらって生き延びれるか…

 だがやるしかねぇ。

少しずつ閲覧数が増えていてモチベーションに

繋がっています。

良かったら☆やブックマークで評価して下さると

とても嬉しいです!


???スキル


○常用スキル

ㅇ『管轄者』の下

・『物理耐性』・『環境効果無効』

・『身体能力強化』・『炎属性耐性』

・『思考加速』・『意識拡張』

・『生存能力強化』・『座標認識』

・『暗視』・『光属性耐性』


○スキル

・『魂保存』・『時間の管理者』

・『切断者』・『虐殺者』

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