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第50話 水中都市戦争 後半


 水中都市(アトランティス)の町の中俺は化け物も目を合わせている。

 化け物……溢れる魔力量だけで俺の半分程の魔力量がある。

 だが漏れ出ている魔力は味方の人間に入っていっている。

 やつは顔を上げ俺を睨むと一瞬でその距離を詰める。

 低姿勢で俺の足を切断しに来た。

 俺は後ろへ飛び避けるが次々と攻撃が飛んでくる。

 『思考加速』と『身体能力強化』を強化しつつ攻撃を凌いでいく。

 俺の視界はそいつで1杯で後ろの魔法師部隊が見えていない。

 その時視界が真っ白になる。

 否、

 真っ白では無く白くぼやけた。


 俺はなにかの罠だと思ったので即座に分身体を作り下に逃げた。


 見ると魔法師部隊ではなくあの化け物の剣が異様な程光っている。

 人間の魔法師部隊は目を手で覆い見ないようにしている。

 そんなに強い光じゃないんだがな。

 

 そうか俺は『光属性耐性』を持っているから。

 この光のせいで誰も近ずけていないようだ。


 「へー君面白いね。僕の光魔法の前でも目を開けてられるなんて……ふふっ……信じられないよ」

 

 そいつの顔は少し力が抜けたようだった。

 光魔法……まぁそうだろうな。


 「僕の名前は アルマ 。 勇者アルマ」

 「ゆっ、勇者?!」


 人間の勇者……。

 って事は人間の中でもトップクラスに強い化け物が……目の前……。


 「僕の光魔法をくらって体を維持できている時点で君は強いよ」


 なっ!


 (『結界創作』で遮光結界を展開!)

 

 俺は光を内側から遮断するように結界を展開する。

 レインやリゼさん、そしてフパスさんや避難した方々へ被害が出ないようにする為だ。

 だが実質的に一対一の状況を作ることになってしまった。

 

 結界内で光を何回も反射させて外に光を出さないようにする。

 結界内に出入りすることすら出来ない為展開時中にいた人間達は現在も硬直状態だ。


 ここまで来る技術があるのなら勇者の光属性魔法の対策ぐらいしておけよ。


 いや勇者の体から魔力がもう漏れていない。

 勇者の何かしらによる部下の強化が無効化されている?

 そのせいでこいつは耐えられていないのか?

 ならば勇者はだいぶ本気でかかってきてる。


 勇者は腰を落とし低姿勢になる。

 右足を大きく後に下げ左足を曲げる。

 それを瞬発的に戻す事で物凄い速度で俺に斬りかかってくる。

 俺の少し前で一回転した後大きく剣を振り俺の首を狙ってくる。

 俺は間一髪でそれを避ける。

 次々と来る追撃が俺を追い詰める。

 前の斬撃よりも近く、その次の斬撃はもっと近く、どんどんと近ずいて来る刃を避け続ける。


 癖を付けないように考えながら非規則的に避けていく。


 後ろに下がりながら戦うが後ろなんて見る暇もない。

 それどころか瞬きをしたら首はどっかに飛んでいくだろう。


 数秒。

 黙っていれば一瞬で去ってしまう短い時間だ。

 その数秒をギリギリまで引き伸ばして戦う。

 だがそれでも避けるので精一杯。

 攻撃なんでしょうとすれば一瞬で死ぬ。

 多分こいつも俺と同じようなスキル持ってるな。

 それに加え他のチートスキルも持っているだろう。



 クソっ……まじで打開の隙がない。  

 辺りは白くて見にくいし……。

 とりあえず隙をつくる。


 『分身』を5人分作り出し勇者を囲むように配置する。

 分身体の体の魔力を犠牲に『蒼炎(フォートフレイム)』を発動する。

 

 分身体はすぐに消えてしまったが勇者は上に飛んだことで隙ができた。

 上空10メートル程のところで勇者が止まる。

 ここで仕留める。

 俺は勇者に向かって腕を振り『切断者』を発動する。

 勇者は剣を振り『切断者』の波動を相殺する。

 俺は勇者が剣を振っている間に上から地魔法を発動する。


 勇者は俺に剣を振り波動を飛ばす。

 後ろを向き地魔法を相殺する時に背中を向ける為戻るまでの時間稼ぎだろう。

 しかしそんなのが意味を成す訳もなく俺は横に避ける。

 よし……。


 俺は結界を作る時と同じように魔力を手先に集め凝縮。 

 後に尖らせる。

 まるで飴細工のように変形させていく。

 それに『蒼炎(フォートフレイム)』のエネルギーを凝縮し変形させ魔力弾に速度をつけていく。  

 そのスピードほ恐ろしい速度で優に音速を超えていた。

 マッハ12くらいはあるだろう。

 勇者との間を一瞬とも言い難いほど早い時間の中で移動した。

 

 勇者どころか俺も発動出来なかった。

 勇者に魔力弾が当たると一瞬で体を貫通させた。

 元は体の中にめり込ませて爆発させようとしていたのだが早すぎて認識することすら出来なかった。


 勇者の体には直径15センチ程の風穴が空いている。

 そこからは空の色が見えていた。

 勇者は歯を食いしばり俺を睨むがすぐに体の傷を見てそこに手を当てた。


 その時から光魔法が解除された。

 俺は結界を解き魔力をセーブする。

 すると周りからレインとリゼさん、そしてその後ろにフパスそんら水中都市軍(アトランアーミー)

 彼らは地魔法だの淙属性だのなんだので周囲にいる目を抑える人間を瞬殺する。


 俺もすかさず勇者に追い打ちを与える。

 俺の『切断者』やレインの『月光熊(ムーンライトベアー)』、リゼさんの淙属性魔法が勇者をどんどんと追い詰める。

 勇者は腹の穴を左手で抑えながら右手で持つ剣で凌いでいく。

 その剣速は明らかに落ちていた。


 「くそっ……ゴミ共め……」


 勇者の傷は徐々に再生していく。

 だが俺たちの猛攻に耐えきれず体の一部が大きく破損している。

 腹部の大きな穴に加え、穴を抑える左手、右腰、左肩。

 普通なら動くことすら出来ないほどの大怪我だ。

 これで動けるなんて、元だが同じ人間とは思えない。


 「君……名前はなんて言ったかなあ!」

 

 勇者は死に物狂いで叫ぶ。

 冥土の土産だろうか?

 俺の名前が?

 

 「ディルガ だ」

 

 俺は感情のこもっていないようなポーカーフェイスでそう返した。

 すると勇者はニヤリと笑ってみせる。

 体は傷だらけなのに対して顔は整ったままで、不気味な笑みを浮かべていた。


 「ディルガね……また会って戦おう!」


 は?

 やつの体を魔法陣が包んでいく。

 「逃がすな゛!」


 俺は枯れている声で2人に叫ぶ。

 俺達はもうほとんど残っていない魔力を振り絞って魔法を発動する。

 だが間に合う訳もなく勇者の体は魔法陣に飲まれて行った。

 

 そこには何も残らずただ俺らの魔法で傷付いた街並みだけが残って先程までの戦闘を感じさせない静寂を運んでいた。

 


んーどうやったらもっと伸びるだろうか(強欲

純粋に俺の実力だな

頑張ろ

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ディルガスキル



○常用スキル

ㅇ『管轄者』の下

・『物理耐性』・『環境効果無効』

・『身体能力強化』・『炎属性耐性』

・『思考加速』・『意識拡張』

・『生存能力強化』・『座標認識』

・『暗視』・『光属性耐性』

・『再生』・『状態異常耐性』


○スキル

・『魂保存』・『時間の管理者』

・『切断者』・『虐殺者』

・『消化』・『分身』

・『蒼炎』・『回復』

・『結界創作』


〇属性適性

・『地属性適性』・『炎属性適性』

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[一言] この作品は面白いと思うので地道に頑張れば伸びるとおもいますよ!
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