表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

5/154

第5話 夜

 川の近くを下りおよそ3時間くらいが経過した。

 まぁ体感時間だが。

 この世界は恐らく地球じゃないんだ。一日が24時間かは分からない。意識が覚醒した時が何時だったかは分からないが、もう日が沈みかけている。夜に行動するのは危ない。少し川から離れたところで夜を凌ごう。


 …………………………


 ………………


 …………


 完全に日が沈んだ。辺りはものすごく暗くほとんど何も見えない。なんか違和感がある………


 「月がねぇ!!!」


 古くから日本人は月を好んでいた。

 そんな月がないのだ、夜空にあるのは満点の星々。ここに一際目立つ大きな月がないだけでだいぶ寂しいものだ。前世では夜空なんて見なかったが、改めて見てみると美しいと思うものがある。

 結構地球と似ている環境のようだ。

 少しばかり重力が強いような気がするが、

 地球より大きめなのだろうか…


 そんなことを考えてると

 《ん…》

 大賢者が起きてきやがった。

 (寝てろよ)

 大賢者は心の中でも会話ができるようなので危険な世界なんだ、今度からはこうしよう。


 そう思っていると、


 《あたらひぃスキリュだよぉ》


 眠そうな声が脳内に響く。

 なんでこいつ脳内で寝てんだ?


 《『暗視』だってぇ…常用する…す……》


 寝やがった。だが最後に『暗視』を使ってくれたっぽい。格段に見やすくなった。このまま夜を凌ごう。


 ……………………


 だいぶ時間がたった。空は少しずつ明るくなっている。


 「初日の出だな」


 実質だがこの世界に来てから始めてみる日の出だ。

 木々の間から空の奥を眺めた。

 少しずつ太陽(的なやつ)が見えてきた。


 その瞬間


 「眩しっ!!!」


 強烈な光が目を襲った。どういうことだ?

 そうか『暗視』のせいか。


 「おい大賢者!『暗視』を切れっ」

  返事がない。無能なようだ。


 《ふぅぁ〜……どうしたの?》


 「目が痛いんだ!『暗視』をきれっ!」

 心の中で話すとかそういう場合じゃ無い。


 《はーい》


 痛みは緩和されているはずだが、眩しすぎて視界はまだ真っ白なままだ。某天空の城の人気映画のキャラクターはこういう気持ちだったのだろうか……可哀想だ


 ………………。


 視界が戻ってきた。頭の奥がモヤモヤする感覚がある。

 しばらく俯いていると、



 《スキル『管轄者(かんかつしゃ)』と『光属性耐性』をゲットしたっよー》


 また新しいスキルを手に入れたようだ。


 《『管轄者』はスキルを自動管轄し時と場合に応じて調節してくれるスキルよ!》


 俺のスキルが『管轄者』によって管轄されたというわけか………え?そういうのって『大賢者』がやってくれるんじゃないのか?お前の過ちのせいで生まれたスキルって事?なんて可哀想な『管轄者』。いやいやたのもしいスキルだ。うちの

 『大賢者』は無能だからこれからは『管轄者』に頼むとしよう。



 夜が明け川下りを再開し始めた頃。


 《ねぇ朝の川って魔獣や魔物達が水を飲みにやって来るんじゃ?》




 (おいお前はなぜそうやって役に立ちそうなことを言いつつフラグをたてる!!!)




 そんな事を思った時クマのような姿の魔獣が現れた。


面白くしていきますので、

長い目で応援してやってください!


???スキル


○常用スキル

ㅇ『管轄者』の下

・『物理耐性』・『環境効果無効』

・『身体能力強化』・『炎属性耐性』

・『思考加速』・『意識拡張』

・『生存能力強化』・『座標認識』

・『暗視』・『光属性耐性』


○スキル

・『魂保存』・『時間の管理者』

・『切断者』・『虐殺者』

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ