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第3話 初戦闘

少し短めです。

 「俺攻撃魔法持ってねぇじゃねぇかー!!!」

 盲点だった。まさか攻撃魔法を獲得してないとは…。

 《今魔獣に襲われたら終わりねー》

 おい大賢者!それはフラgっ

 そう思った瞬間



 ドンッ!




 『座標認識』を使わなくても分かるほどの距離に魔獣が現れた。


 「ウルオ゛ォ゛ォ゛ォ゛ォ゛ォ゛」


 低い魔獣の鳴き声と共に体に入ってきたのは、

 前世死ぬ時とは格が違う【死】の気配だった。



《早く逃げなさいよ!》

 「にっ…逃げろぉぉぉぉぉ!!!」

 『身体能力強化』を使った体は驚く程に軽く、

早く動いた。前世では運動神経は悪くはなかったが、長きに渡る引きこもり生活ののち走ることすらままならない体にっていた。



 ドドンッ ドドンッ ドドンッ


 ライオンの様な体をした魔獣はその圧倒的に大きな体で、大きな足音を鳴らしながら近ずいていている。

 森の中にいる為、木々を避けつつ逃げていった。


 『思考加速』により少しだけ体感時間を引き延ばしているが、この足の速さになかなか慣れない。

 前世で言う高難易度レースゲームのようだ。

 ただし命がかかっているが。


 そしてもう一つ言いたいことがある。


 《早く!もっとはーやーくー!!!》


 大賢者がうっせぇ!さっきからマジでうるさい。

 この肉体は俺のだっつーの!!!



 というか、さっきからものすごい速さで走っているが、全然疲れない。『生存能力強化』のおかげだろうか。

 呼吸を必要としないため息切れはない。

 そのおかげで今生きているんだが。


 ……………


 いや距離も広がんねぇぇぇ!!!


 「大賢者!逃げきる方法か、あいつを倒す方法を教えてくれ」

 《そんなこと分かんないわよぉぉぉ!!!》

 「くそ無能がぁぁぁぁぁ!!!」

 使えねぇぇぇぇぇ!!!。こいつスキルのこと以外本当に使えねぇ!!!


 「大賢者あいつの弱点とかは分からないのかっ!」

 《知ってるわけないでしょ!!!もっと早くぅぅぅ!!!》

 「本当に使えねぇなぁぁぁぁぁ!!!」

 《酷いーっ!!!》



 くそこいつの代わりに考えろ…

 残りの魔力量はどれほどあるのだろう。


 「大賢者残りの魔力量は?」

 《半分くらいよ!》

 十分だ。それすら言えなかったら即リストラしてたところだ……。てか今すぐにでもリストラしてやりたい。やり方なんて知らないけど。


 「まずは魔力を込めて『身体能力強化』の効果を上昇させる」

 初めて魔力を操作したがそれは体の中を水が流れるような感覚だった。血が流れるのとは違く、明らかに感覚があった。

 地球ではこの感覚は経験したことがない。全身がムズムズするような感覚だった。

 これも何かしらのスキルのおかげだろうか。


 身体能力が大幅に向上した俺は魔獣との距離を格段に広げた。


 「次に上昇した身体能力で周囲の木を2本切断!」


 バギィッ! バギィッ!


 良かった、この異常な身体能力で木を2本蹴り切断することに成功した。『物理耐性』により痛みは緩和されていたが、少し足が痺れた。

 効果が無くなる前に上に木を投げる。



 ドドンッ! ドドンッ! スッ



 当たり前だが魔獣は上に投げた木を見て横に避けた。


「かかったな!」


 俺はその瞬間『座標認識』と『時間の管理者(タイムキーパー)』を同時使用し、落下地点を避ける前の時間に0.15秒ほど戻した。


 その刹那、魔獣はスッと木の落下地点に移動した。

 魔獣はそれに反応できていないようだった。

 その瞬間不快な音を鳴らしながら魔獣の頭と腰あたりに突き刺さった。濃い茶色のような血液が少しだけ出ている。

 無惨だか仕方ないのだ。


 《よくやったぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!》

 脳に汚い高音が響く。

 《やっぱり私のおかげね》

 「お前は何もやってないだろ!」

 こいつマジで……



 ズッ…



 魔獣が前足を体の方に引き寄せる。


 「《は?》」

 大賢者とハモってしまった。それも無理はない。もうほとんど魔力が残っていないため気づけなかった。


 魔獣が生きていた。


またぜひ呼んでください。

それともしよろしければ感想も教えてもらえれば嬉しいです。


???スキル


○常用スキル

・『物理耐性』・『環境効果無効』

・『身体能力強化』・『炎属性耐性』

・『思考加速』・『意識拡張』

・『生存能力強化』・『座標認識』


○スキル

・『魂保存』・『時間の管理者』

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