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たいへんお待たせ致しました。

翌日の朝、朝早くから起こされた私は旅支度をさせられて、侯爵領に向かう荷馬車に乗せられた。



「すまんなぁ~。何しろ急だったもんで、そこしか空いてなくてな。」


「……… 。」


「嬢ちゃん聞いとる?」


『ワン。』


「聞こえとるならいいんだけどな。

次の町に着いたら出してあげるから、ちっと我慢しててくれや。」



お察しかと思うけど…今私は、犬姿で移動用の狭いキャリーバックに詰められ、馬車の荷台に乗せられているの。



『人間が乗る場所がないから。』という理由で……



あり得ないわよ!

私、ヒロインなのに!!



しかも、次の町ってけっこう距離あるじゃない!

それなのに町に着いて暫く経っても、御者のおじさんは、私をここから出してくれない……



お腹は空くし、おトイレだって行きたいの我慢してるのに!



馬車の外からは、夕食のいい香りがする。

今頃、あの御者のおじさんや他の人達が美味しい物を食べていると思うと、腹が立って仕方ない!もう我慢の限界よ!

遠吠えして皆んなに迷惑かけてやるわ!!



『あおーーん!!』




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