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お待たせしました。
久しぶりの投稿です。
えっ!?紹介状が無いから屋敷に入れない?
そう言って、門番は私を中に入れてくれなかった。
嘘でしょ!?ゲームにそんなシーン無かったわよ……
アンタなんか、私がアキタ家の娘だって認められたら、真っ先に追い出してやるんだからね!
とにかくお父様が帰って来るまで、待つしかないわね。
その日の夜遅く、ようやくアキタ侯爵家の馬車が、戻って来た。
今がチャンス!!
馬車が門の中に入らないうちに、中に居るはずのお父様に、お母様から預かったお父様への手紙と、証拠の品を渡さないと!!
私はギリギリで馬車を呼び止めた。
「あっ!お前昼間の!?」
「お願いです!アキタ侯爵様!!私、以前このお屋敷に勤めていた、ウメの娘のサクラです!!
どうか…どうか私の話しを聞いてください!!」
私は門番に邪魔されながらも、必死になって、馬車の中に話しかけたわ。
すると中から、女の声がして門番に中に入れる様に声をかけた。
女の声?お父様のメイドかしら?
やっと…やっと楽が出来る!
そう思って、馬車から降りて来る人を期待して待っていたら、降りて来たのはちょっと大柄の薄茶色の髪色をした女の子でした。
「えっとごめんなさいね。あのまま外でお話しをしていると、我が家の恥になってしまいますから、中に入っていただきましたの。」
少し困った様な顔で、私に話しかけて来たのはアキタ家の娘、ツバキだった。




