3
(コウside)
最初、タイガやソラ達から『白犬の娘を見つけた!』と聞いた時、びっくりした。
まさか、同年代の白犬の娘がみつかるなんて!
『一時的に神殿で保護している。』と聞いたので、家族やユリに内緒で会いに行ってみた。
我が母上の様な立派な#白犬__アヌイー__#の娘なら、側室にでも…と思っていたのだが、アレは駄目だな。
男に媚びを売る態とらしい仕草。
偶然を装って、何度も失敗を繰り返し、『態とじゃないんです。』『そんなつもりじゃなかったの~。』等と言っていた。
外交の席でコレをやられたら、たちまち国際問題になる。
下手をすれば戦争だ。
リク殿下やソラ達はマンマと、その稚拙な手に引っかかっていたが、僕は早々に見切りをつけて、『大事な用があるから。』と帰宅する事にした。
すると白犬の娘、サクラは『勉強ばかりしていて、疲れませんか?もう少しここで皆さんと一緒にお茶でも頂いて休んで行かれたら良いじゃありませんか。』と引き留めに来た。
もうすぐズーラシアン王国に引越しするから、いろいろ忙しい中抜けて来たんだから無理。
それにあの娘のあの目は嫌いだ!
ああ、そうだ!
このまま、ズーラシアン王国に行く事は黙っておこう。
着いて来られでもしたら、迷惑だからな。
帰ったらユリに美味しいお茶でも煎れて貰おう。
新作を投稿しています。
(仮)天然ボケ猫王子は修行中〜勇者様(笑)は回復役は男の神官より聖女の方が良いそうです。
https://ncode.syosetu.com/n6024gl/1/
☆回復役の神官が、男性神官ばかりだった理由は、この作品を読んで頂けるとわかります。




