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その後、私は1時間くらいずっとアヤメたん♡がいかに可愛いかと言う惚気話を聞かされた。



本当はもっと話したかったらしいけど、部下の人達に『仕事が詰まっているから。』と言って連れて行かれた。



世話を任された私は辺境伯家に、住み込みで働けるようになったので、宿は引き上げたわ。



アヤメたん♡は確かに可愛いい……

コレを相手に、ゲーム通りの行動をしろというのは無理がある。



それで今朝からお世話をしているんだけど……



アヤメたん♡はボール遊びが大好きで、朝からずっと《取って来い》を続けている。



クルンと巻いた尻尾を振り、期待に満ちてキラキラした瞳で見つめられたら、シナリオ通りに、『アヤメに虐められた!』とリュウ様に訴えるとか、絶対無理よ~。



だってこんなに可愛いのよ!

小さくてふわふわのもこもこで、皆んなに愛されているアヤメたん♡。



たとえ、腕が痛くてパンパンになっても、自分で回復魔法を使って治してでも相手をしてしまった。



うぅっ何やってるのよ私ってば……



『それ以外の世話はしなくて良い。』と言われたから、ラッキーって思ってたけど、まさかこんなにキツイとは……



『雇っても直ぐ辞めてしまうから、困っていたんだ。助かるよ。』



って言ってたけど、そりゃ辞めるでしょうよ!

広い辺境伯家の庭で、毎日延々とボール遊び。

しかも、次の《取って来い係》が決まるまで、辞められない。



コレはもう罰ゲームでしょ!

なるべく早くお金を貯めて、王都に帰ってやるわ。


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