異世界
はじめました。少しずつですが掲載していきます
俺の名は結城海斗 21歳 会社員だ。
俺の会社はブラック企業ではないが俺はやめたいと思っていた。ある日仕事から帰ると郵便受けに封筒が入っていた。
「異世界召喚案内?」
その封筒にはそう書かれていた。俺は家の中に入って確認した。内容はこう書かれていた。
「あなたは選ばれたので異世界に召喚される権利を得ることができました。異世界に召喚される事を許可する場合は2枚目の紙に書かれた紋章に手をかざしてください。許可しない場合は燃やして処理してください。
PS.異世界に召喚されたら戻ってこれません。」
変な悪戯だなと思ってはいたが、異世界に興味があった。どうなるかはわかっていたが、一応俺は紋章に手をかざした。すると、紋章が光り出した。
「くっ、まぶし!」
その光は辺りを盛大に照らした。そして俺は気を失った。
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「ん、ここは?」
気がつくと俺は森の中にいた。もしかして本当に異世界に召喚されたのか?そう考えていると、
ガサガサ ガサガサ
なんだ?猫でもいるのか?そう思っていたら、正体を現したのは猫……ではない。似ているが額にツノが生えていて、鋭い牙と爪がある。そして、何よりデカイ。熊くらいの大きさだ。
ビミャァァア
どうやら俺を獲物と判断したらしい。怪物猫が俺を襲ってきた。すると、白い線が怪物猫に入ったと思ったら、怪物猫は真っ二つになった。その後に人が立っているのがわかる。
「あなた怪我はない?」
鎧を着た赤い長髪の女性がいた。どうやら怪物猫を斬ったのはこの女性だろう。
「あぁ、大丈夫。」
俺が返事をすると、女性がこっちに近づいてきた。
「あなたの格好.....もしかして、召喚されて来たの?」
「そうだけど。驚かないんだ」
「まぁ珍しいことでもないしね。」
どうやら異世界から召喚されてくるのはこの世界では珍しいことではないらしい。俺が思ってたイメージと違うが、細かいことは気にしなくていいだろう。
「あ、名乗ってなかったわね。私はフレア
ギルドに所属している冒険者よ。あなたの名前は?」
「俺は結城海斗」
「カイトね。年は同じくらいかしら。いつ召喚されて来たの?」
「さっき」
「なら、危なかったわね。この森はモンスターキャットの住処だから。」
さっきの怪物猫はモンスターキャットと言うらしい。そのまんまだな。
「ちょうどこの近くに“ライフ”という街があるからそこに行きましょ。私の所属してるギルドもあるから。この世界のことは道中で教えてあげるわ。」
「わかった。ありがとう。」
そして、俺たちがライフに向かおうとしたその時、周囲からガサガサ ガサガサと音がする。現れたのは当然モンスターキャットだ。
ビミャァァア
周りには20匹以上のモンスターキャットがいる。
「近くにボスがいるみたいね。」
「なんでわかんの?」
「魔物の数が極端に増えたらボスが近くにいる証拠なの。私はギルドの以来でモンスターキャットのボスを討伐するためにここに来たの。」
なるほど。
「1人で来たのか?」
「そうよ。」
「いつも1人なのか?」
「いつもはパーティーを組んでるけど、今回の依頼はレベルが低いから1人で来たの。」
「そうなのか。」
おっ、そろそろモンスターキャットが襲って来るな。
ビミャァァア
この雄叫びが戦闘の合図になったのか、一斉にモンスターキャットが襲ってくる。フレアは俺に結界を張った後、高く飛び上がった。
「フレイムボム!」
炎の球体がモンスター数以上投下してくる。
“フレイムボム” その名の通り炎の爆弾だ。
炎が当たると爆発を起こしている。俺はフレアが張った結界のお陰で平気だったが、半径50メートルくらいは平地になり焦げていた。当然モンスターキャットは全滅していた。
「これで全部片付いたわね。」
「そうだな。フレアが結界張ってくれて助かった。フレアは強いんだな。」
「まぁ、私はBランク冒険者だから今回の依頼はDランクだから簡単なの。」
ニコッと笑いながら俺に言った。
「カイト。ライフに行くのはボスを倒してからでいいかしら?近くに居るはずだから依頼を済ませたいの。」
「わかった。」
「ありがと。」
それから俺たちはボスを探した。ボスの特徴は大きさか、色が違うらしい。それからしばらくして俺たちは巨大なモンスターキャットの死体を見つけた。
「大きさからしてボスで間違い無いわね。」
それは通常のモンスターキャットより何倍も大きい。家くらいの大きさがある。胴体が大きく風穴を開けて死んでいた。
少しでも多くの人に読んでもらえたら嬉しいです。意見などありましたら遠慮なく書いてください。よろしくお願いします。