プロローグ
『ユウト!来月にトラクエの新作が出るみたいだぞ!』「うわぁー、昨日ソード・パート・オンライン買ったからあんまり金ねーよ。」『しゃあねーな、俺買うから貸してやるよ。』「まじ!!サンキュー。やっぱ持つべきものは友だな」『まーたそうやって調子いいこと言いやがって』
俺達は世間で言う"ヲタク"に属する人間だった。
高校の授業が終わってからはゲーセンかどちらかの家でゲームをしたり漫画を読んで放課後を過ごす毎日だった。
そんな生活が一変した出来事があった。
8月も終わりに近づいてきたころユウトとハヤトはアニメ映画の試写会に行こうと二人で仲良く歩いていた時のことだった。
「いやー〇ンダムの映画はまじで楽しみにしてたからはやく見て―!!」『たしかに、CM凄かったしなー!!』
そこで二人は交通事故に遭ってしまった。
トラックが赤信号を無視して横断歩道を渡る二人の元へと突っ込んできたのだ。
「キャアアアアア!!!!」
近くを歩いていた女性が街全体に響き渡るほどの悲鳴をあげた。
意識が遠のく中、そんな声が二人の耳に届いた。
(俺って死ぬのかな?最後に映画見たかったな)⦅このまま死ぬのかな?父さん、母さん悲しむだろうな⦆
ユウトとハヤトはそんなことを考えながら息絶えた。
"ガチャ"
「ただいまー はやといるのー??あ、今日は試写会で出かけてるんだったわね」
ハヤトの母は買い物から帰ったばかりのようだ。
"トゥルルルル トゥルルルル トゥルルルル"
「はーいはーい、はい天城です。はい、え?じょ、冗談はやめてください!!そ、そんな……」
ユウトの家でも同じことがあったそうだ。
二人の母親の震えたこえが家に響いた。
初めまして諏訪 弦です。今後この作品を上げていくのですが、人名、地名、スキル、技名などは適当にネットから拾ってくるので何かの作品と被ってしまうことがあると思います。
学生なので、投稿が遅くなることが多々あると思いますがご了承ください。