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ドラゴンパスタ  作者: りょじん
第1章 幼少期編
5/8

テューダー子爵家の家族構成

投稿時間間違えた…

 奇妙なことではあるが、自分の意識を自覚するまでの記憶がある程度残っていて、お陰でこの世界の言語の幾つかの単語と朧げな文法構造は既に理解できていたのである。このことは自分が赤ちゃんを乗っ取ったような感覚がしたので、あまり嬉しいものではなかった。ただ、赤ちゃんが文法構造を少し理解できているというのには驚いた。

 

 さて、1、2年の俺の記憶によると、俺はテューダー家の三男であるらしい。俺をあやす両親の会話やあくせく働くメイドの世間話を分析したところ、俺の父であるマインダム・フォン・テューダー子爵の嫡子は男が三人、女が二人いる。長男のアルベルト、長女のミーアは双子であり、現在8歳ほどである。次男のウォレンは5歳、次女のメリザは俺の2歳年上の4歳だ。そして、自分レインハルトが2歳だ。テューダー家の特徴は明るいブラウンの髪と青い目を持つことだった。父も兄弟もこの特徴に当てはまり、確かに俺もブラウンの髪を持っていた。しかし、目の色だけが異なっていた。


 母親の名前はディストレアーデといい、父にディレと呼ばれている。目の色はくすんだ黄色のような色で、俺も同じ瞳の色を持っていた。この母が基本に現在の俺の生活を動かしていると言っていい。貴族の子供というのは、乳母に育てられるものかと思っていたがどうやら俺だけは例外のようだった。というのも、他の子供は乳母が育てていたのだが、母が自分で育ててみることに憧れて父に直訴したようだった。赤ん坊の世話というのは手間がかかる。もし、母の課されている仕事(後述するが)を妨げるなら許されないと父は言い渡した。しかし、思ったほど俺は育て楽な新生児であったらしい。母は育児と仕事を両立して俺を立派な幼児に育てあげた。


 異世界における母は俺に健康的な乳児生活を送らせてくれただけでなく、もう1つ大事なきっかけを与えてくれた。

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