表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
凍てつく王国  作者: 玖波 悠莉
前編
12/86

幕間 2

「何もしない、ですと?今がどういう時か、わかっておられるのですか!」

「だがどうしようもないではないか!今年は冷夏で作物もろくに育たなかった。そして今まさに冬が来ている。依然、例年より気温は低いまま。下手をすると民衆の蜂起にもつながりかねん状態だ…。さらに王はお加減がよろしくないと聞く…。このままではいかんのは誰にでもわかっておる!だがどうしろというのか!」

「…原因を見つけだせばよいのでは?」

「何だ、貴様…確か、魔術やらなにやらうそぶいていた奴だな…!誰だ、こんなやつを引き込んだのは!」

「よいのですかな?そんなことを言って…。」

「何だと…。」

「魔術だの、なんだのとひとくくりにされては困りますな。私は別段、そういう根も葉もないものを研究しているわけではないのですよ。」

「ならば、何の用だというのか。」

「だから言ったではありませんか。この寒気の原因を調べていたのですよ。」

「そんなものがあるのか?」

「ええ。今はまだ何とも申せませんが、実はもうその一部を捕らえましてね…。」

「捕らえる?どういうことだ?」

「いやなに、伝説の一部でございますよ。」

「伝説、だと…。」

「ええ、伝説でございます。しかし、証拠がある。」

「何やらよく分からんが…その原因とやらを潰せばいいだけの話ではないのか?」

「ええ、まあ…。そうはなりますね。ところで、今日はその話をしに参ったのですよ。」

「どういうことだ?」

「つまり、この王国が直面している問題を武力を以て解決できるとしたら、どうなさいます…?」

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ