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略奪者7

「次は上だね。その服じゃ、してないの分かって、怪しまれるかもしれないし」

 美夏みかねぇが僕にそう告げる。

 黒河くろかわさんは「まぁ、仕方ないわよね」という顔をしていた。

 胸元をもっと派手にするべきという黒河さんのアドバイスに従わなかった数刻前のことを、僕は激しく後悔した。


 美夏ねぇによって、服をむかれる僕。

 黒河さんは、その行為が始まった時に、どこかへ去っていった。

 はるさんは、映像を記録する本を美夏ねぇから返されていたため、僕をずっと見ていた。記録どころか、記憶にも残したくない状況なので、正直やめて欲しい。

 しかし、どうすることもできない。僕は美夏ねぇにされるがまま、服を脱がされていく。しかも、服の構造的に、上だけ脱ぐことができず、下も一緒に。


 女性物の下着だけを身にまとったへんたいが現れた。悲しいことに、僕のことである。

 僕はへたり込む。その際、腕を軽く抱きかかえるようにして、胸元を隠す。

 無意識のうちにやったけど、僕はどうして腕で胸元を隠したんだろうか。そんな必要無いはずなのに。まぁ、どうでもいいか。

 僕は心の中で自問しつつ、半ば投げやり気味に放心状態になる。


「これをつけようねー」

 そんな言葉と共に、無抵抗な僕の胸に何かがつけられる。それは、女性が上半身につける下着であった。

「おそろいー」

 その言葉が聞こえた後、美夏ねぇの大きな双丘が僕の目の前に現れた。目と鼻の先と言えるくらいの近さだった。その大きな物は、僕がいま付けている下着に似たものに包まれている。

 普段だったら、細部までしっかりとその双丘を観察しただろうけど、今の僕はそんな気分にはなれなかった。

「んー元気なさそう。大丈夫?」

 美夏ねぇが普段の僕との違いに気付き、心配そうに言ってくる。

 あなたのせいだよ、美夏ねぇ。僕がいま元気ないのは。 

 心の中でそう思ったが、その言葉を声に出して、怒る気にはなれなかった。

 

 僕はそのまま、数点の下着をなすがままつけられ、いくつかサイズが合った物を購入した。心ここにあらずといった状態だったため、実際に購入する手続きをしたのは美夏ねぇだったけど。

 

 こうして、任務に必要な服の準備は終わった。 

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