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黒眼のリバイヴ  作者: たからの
黒眼の目覚め

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18/28

影との対話

霧が山肌を覆い、冷たい空気が黒斗の体を刺す。

彼は立ち上がる。昨日より確実に影の存在を感じるが、まだ暴れが残る。影が背後で揺れ、呼吸するように微かにうねる。


「……行くぞ」


黒斗は深く息を吸い、影に手をかざす。

刃、鎖、盾――三つの形が勝手に動き、空気を切り裂く。

だが、微かに反抗し、黒斗の意思を試すように暴れる。


「くそ……! 逃げるな!」


影が突如、黒斗の体を押すように動く。

足元が不安定になり、岩を砕いて転びそうになる。


「黒斗、落ち着け!」


ミオが呼ぶ。銃を構え、影の動きを観察する。

支援は最小限。今回は、黒斗が“自分の影”と向き合う場だ。


「……わかってる」


黒斗は膝を折らず、踏み込み、影を受け止める。

刃が前方に飛び、鎖が巻き付き、盾が後方を守る。

微かに反抗する影を、呼吸と意思で押さえ込む。


影が荒々しく揺れ、鋭い先端が黒斗の体にぶつかる寸前、彼は咄嗟に反応する。

「くっ……!」

痛みと衝撃が体を貫く。

だが、暴れる影の中に、わずかに呼応する動きを感じる。


「面白い……!」

思わず笑いがこぼれる。

恐怖と興奮が混ざり、心の奥が熱くなる。


ミオが小さく頷く。

「……それでいい、黒斗。恐れず受け止めろ」


玄真が一歩前に出る。

「いいぞ、黒斗。だが忘れるな。揺れは力だ。恐怖じゃない。恐れるのは、制御できない自分だ」


黒斗は拳を握り、影を全身で抱え込む。

影の一部が勝手に飛び、地面の岩を砕き、黒斗の体に圧をかける。

だがその暴れは、逆に力を増幅させる。黒斗は息を荒くしながらも、影の動きを利用して鎖を振り、剣を振るう。


「……これなら、次の段階に行けるかもな」


影は荒々しいが、呼応する意思が見える。

刃は空気を切り裂き、鎖は岩を巻き込み、盾は微かな揺れを受け止める。

黒斗の体は揺れるが、恐怖ではなく集中が支配する。


ミオが小さく微笑む。

「よし、この調子で行こう」



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