とある男子校の絶叫
「彼女が欲しいいいいいいいいいいい!!!!!!!」
「うるさい」
朝、俺が教室に入ろうとした時急に大声が聞こえた。
少し面白そうなので聞き耳を立てようと思う。
目立たないように教室に入り、準備を始める。
「何があった?」
「よくぞ聞いてくれました!昨日カフェに行ったんですよ!」
「ぼっちで?」
「黙れ」
ぼっちらしい
「そこで!私服のラブラブのカップルを見つけたんですよ!俺の見立てでは高1同士、付き合って1週間から2週間半、共学で中高一貫の生徒、男側が告って、両想いだったパターンだ。そしてあと半年後に初体験を済ませ、高3の先輩にNTRれるタイプだ。」
「キモいな」
同感だ
「ふっ、年齢=彼女いない歴の俺は、周りのカップルを妬み恨みの念で見続けているからな。それぐらいの観察眼は着くさ」
「それがキモいんだよ」
「それは置いといて、そのカップルが!大声でいちゃついてたんだよぉぉ!」
「お疲れ」
ちなみにキモイやつが山平、口数少ないやつが海原だ。
「それでよ、二人でパンケーキを、「あーん」ってしてたんだよおおおおおお!!!!」
「まあそれは普通じゃねえか?」
「彼女持ちは黙っとけ」
そう海原は男子校にしては珍しく彼女持ちだ。
もちろん羨ましくなんてない。
「女はずっと男に抱きついてるしよおおおおおお!!!!!」
「うるさい」
「4人席なのになんで隣に座るんだよっ!!」
「そいつらに聞け」
「それはそう」
納得すんじゃねえ
周りを見渡すと、腹を抱えて笑ってるやつがいる。
俺は無表情を貫いてる…はず。
「それで、キスはしなかった」
「節度は守ってんだな」
「カップルならキスぐらいしてやれよ!!!」
「「「そこ!?」」」
珍しく声を張り上げてしまった。
まあ、周りも言ってたし、大丈夫だろう。
「男ができるだけエスコートしろよ!!」
「もうお前は喋んな」
「なんでだよ」
「うるさいからだが?」
全くもって同意だ。
「いやいや、でも羨ましいと思……そうかこいつ彼女持ちか………はあ」
「そうだが?なんだ?俺の彼女の話でもするか?」
「いや、やめろ絶対にするな」
海原は彼女を溺愛していることで有名だ。
あいつに彼女の話を始めさせると先生でも止められない。
あれは兵器だ。
なろう厨、カクヨム厨が多いここでは被害が少ないがこれをヲタなんていない場所でやると甘さで失神するやつが出る。
「お前は話にならねえな…。おい!お前もそう思うよな?」
は?
「俺かわいい彼女いるし、もう十分」
「「は?」」




