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第1話:雨の日
登校中。
いつもと同じ道。
いつも通りの朝。
いたって普通の日常。
その繰り返し。
登校中の朝はなにかと憂鬱だ。
平凡が嫌いな訳じゃない。
むしろ好きなくらいだ。
だけど登校中だけは、その平凡に少しだけ嫌気を感じる。
僕の名前は青井健一。
歳は16で、高校2年生。
髪の色は黒く、髪型は前髪が目にかかるくらいの長さで、形は丸っこい感じ。
特に特徴とかがあるわけでもなく、あるとすればかなりの人見知りな事くらい。
自己紹介をすると、こんな感じ。
「はぁ……。」
僕は春雨の降る曇天の下、白い吐息を大きく吐き出した。
「……さぶっ……。」
そして軽く身震いをする。
そんな僕にとって、今年は特別な春になった。
まだまだ未熟すぎる自分ですが、
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