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20歳女性専門学校生

作者: しのだ

君はお父さんとお母さんに反発することもできたはずだ。


けれど、君が我儘(わがまま)を言うと家族全員が困ることを理解していた。


それで君は気持ちを押し殺して今に至ったわけだ。


============================================


もう2年生になって1ヶ月が経った。

同じコースを選択している人達の中には、試験が来月に迫っている人もいる。


自分は地方一般職を希望しているから、試験自体は9月でまだ時間的余裕はある。

そうは言っても、私も半年もせずに試験本番を迎えることになる。

周りの人のピリピリとした空気もあって、自分の中の不安が大きくなりつつある。


模擬試験の結果は最低限のラインを超えているけれど、先生が言う確実ラインにはまだタッチしていない。

家の事を考えると絶対に受からないとまずいし、ましてや就職浪人なんてできない。


本当だったら今頃キャンパスライフをエンジョイしてたはずだったのになぁ。


・・・・・・


仕方が無いことだと分かっている。


私は親を選べないし、親も好き好んで今の境遇(きょうぐう)に甘んじているわけではないことも分かっている。

それに私はお姉ちゃんだから、弟のこれからのことも考えなきゃいけないことも分かっている。


でもやっぱり、私の人生なのに私がしたいことをできないのは辛い。


高校の友達はみんな大学に行って、私みたいに専門学校に行く人はいなかった。

SNSには友達の楽しそうなストーリーが毎日流れてくる。


みんなと一緒に大学生になって、キャンパスライフを謳歌できると思ってた。


サークルに入って、アルバイトもして、旅行に行ったりもして。

友達も増えて、好きな人ができて、なんなら彼氏もできて。


どうしてこうなっちゃったんだろうなぁ。


============================================


世界には君のように苦しんでいる人がたくさんいる。


君だけが抱えている問題ではないんだ。


けれど、確かに君は、そのことで苦しんでいる。


君が抱いていた未来への希望が他人のせいで奪われてしまった。


君のせいではないのに君の光が奪われてしまったんだ。


だから僕は君に同情する。


人間は希望が無いと生きていけない。


君は未来への希望を失ってなお、まだ諦めずに頑張っている。


君は仕方が無いことだと言った。


その仕方が無いことを目の前にして絶望することなく歩み続けている。


それは誰にでもできることではない。


君は強い。


きっとこの先で、君はまた希望を見出せる。


だから、歩み続けるんだよ。


頑張ってね。

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