ヒトミ魔改造2
スポーツブラの上に鉄製のブラ?鎧を着けている。
装甲自体は角ばっているが緩やかな曲線を描いていて平らな胸との隙間が妬ましい。
肩紐部分には取っ手がついている。
お腹はむき出しになってしまった。
パンツが丸見えなワ○メちゃんスタイルは前回と変更点はないようだ。
いや、パンツではないみたいだが。
ブルマ?というか装甲になるのかな?
ベルトのバックルが変わっているのか?
ブラ自体も何かスリットが追加されている。
ブラ自体から布製の半袖がついているのは相変わらずだ。
『変更点は胸の装甲にスリットが入っています。
これは吸気口ですね。
ベルトのバックルにもライトも追加してあります。
両肩には13式と記入して左胸にMBT-13とマーキングしてあります。
形式番号っぽくっていいですよね。』
「なんでお腹丸出しなの?嫌なんだけど。」
『私の口がありますので。』
「口?」
お腹にギザギザの線が表れ、割れる。
「ぎゃー!口だ!お腹に口がー!」
ギザギザの不気味な口があらわれ、牙や下が見える。
『食料を食べたり、資源をここから取り入れます。
鉄とか魔物とかヒトミは食べたくないでしょう?』
「いやいや、まあ、そうだけども!」
『魔力や身体維持のため色々取り込まなくてはならないのと、この身体は燃費が悪いのですよ。
上の口だけでは追いつきそうにないのでここから取り込みます。
それとも鉄とか食べたいですか?』
「……いや、いいです。」
『それでは腕と脚部ですがそれぞれ装甲が追加されています。
関節部を変えていますね。
肘を二重関節と両サイドに円状の装甲でかなりの自由度を実現させています。
腕の装甲にあまり変化がありません。
そのうち腕の四角の部分にドローンを内臓予定です。』
「ドローン?」
『戦車は死角が多いのと歩兵が接近して手投げ弾放り込まれては困りますので、随伴歩兵が必要なのですよ。
まあ、私が機銃で寄せ付けなければいいだけのことなので気にしなくてよいです。
私が勝手に近接防御するので良いのですがやはり他の視点も必要になる場合が出てくると思いますので製作準備だけはしておきます。』
「ふーん。」
ヒトミは面倒くさそうだったので聞き流した。
『脚部も似たようなものですね。
太もも外側にスモーク射出装置と太もも外側の下2本、内に一本の爪を追加してあります。』
「スモーク?」
『煙幕ですよ。
爪は地面に打ち込むアンカーです。
滑腔砲射撃時に使用します。』
「ふーん。」
ヒトミは煙幕をどうするのか分からなかったがそろそろ飽きてきたのでスルーした。
『あと踵がキャタピラになっています。
ローラーシューズみたいなこともできますよ。
あと足の裏を前後にミニスキーのように展開することができます。
マスターはスキーをしたことがありますか?』
「うん、あるよ。」
『あれと同じです。
ただ、巡航時だけです。
キャタピラを平行にしないとそれぞれ別方向に吹っ飛んで股が裂けますよ。』
「あーなるほど。何か面白そうだね。」
視界に爺が入る。
和室でお茶を飲んでやがった。
「━━て爺!何くつろいでるの!さっきまで病人だったのに!」
「おう!介護ごっこは飽きたのじゃ。
茶でも飲むかの?」
「うん。」
ヒトミも飽きたのだ。
ヒトミは掘りごたつの前で途方にくれる。
両横に巨大な盾、背後にでかい箱……座れないじゃん!
『大丈夫ですよ。
盾はこちらでコントロールしますし、背後の滑腔砲は変形しますので。』
ヒトミが座ると盾は横向きになり、背中側に回転した。
背中の長方形の塊は座椅子のように変化する。
「おおう?何それ!」
『背中の長方形の板は13式の滑腔砲を折りたたんで収納してあります。
これは簡易ベットになったり座椅子になったりと便利に変形可能です。
コントロールや姿勢制御はこちらにおまかせ下さい。』
「おー!凄い。」
コトっと冷たいお茶が置かれる。
元ヒトミによって。
「爺……このミニスカスケスケナースのボクは何?」
「小娘の身体だったものじゃ。
捨てるのももったいないしワシの秘書にしようかと思ってな。」
ズズっと爺がお茶をすする。
「いや、ボクの身体、勝手に使うなよ!」
「小娘の身体はバラバラ死体じゃよ。
これはワシが作り直したボディじゃ。
小娘のものではないぞ。
それに新しい身体があるじゃろう?
その身体でないと生き残れないぞ。」
「うっ……。
じゃ、じゃあ、その格好は何?」
「趣味じゃよ。」
「……。」
言い切りやがったよ。