鳥か人か
長い日々だったは
もう終わるのね
涙もこぼれ落ちたは
視界もぼやけ月も消えそうよ
こんな夜なのに
夜風が温かいのは何故かしら
きっとそうね
流れた孤独が
赤いせいね
街は相変わらず
湿気こんでも
変わらず回っていたは
誰もが通る
街の真ん中に
落ちたというのに
誰もが避けて通ったは
いいわ
人は人でも見捨てるものね
それに
捨てたほうが汚れなくて済むもの
関わるだけ染み付くってもんよ
そうやって回ってるのでしょ
人の世界は
自分の手を汚さないように
自分の足をすくわれないように
いつか自分まで他人任せにしてしまいそうね
人は愚かね
いいえ
孤独なのね
誰もが誰をも信じきれてないから
自分を抱え込んでしまうのね
私には空があったは
ひたすらに飛んで
ひたすらに一人だったわ
だからかしらね
誰かに出会った時
優しくしようと思えたの
一人で飛ぶには空は広すぎて
あてもなかったし
暇でもあったし
何より満ち足りてなかったのよ
欠如して愛を芽生えるみたい
だって片割れれば片割れを探すものでしょ
でも見つからなければ元も子もないけど
そうね
人は忙しすぎたのかしら
それとも
単にせせこましいだけかしら
誰も立ち止まってなんてくれなかったは
まぁいいわ
立ち止まるのは待つときだけで
私は壁なんかじゃないのに
避けられるのは
やっぱり重いからからしか
抱え込み過ぎて
身動き取れてないの確かに認めるけど
でも壁なら壁で超えて行きなさいよ
急がば回れ
利口ね
まぁいいわ
急ぐあまり現世まで通り越さないことね
もう眠くなってきたわ
最期に言い残すことは
そーね
あんな決まり文句でいいわ
せーの
愛は世界を救う
飛んだ赤っ恥ね。