うさみみ美少女なアリスちゃんNO.1
春の風が吹く。桜の花びらが風に舞う。ここは桜の名所百選にもえれらばれたことがある川 夙川だ。ここに俺佐藤竜15歳は暇潰しに散歩に来ていた。3月に中学を卒業してあと一週間後の高校生活をまっている。
夙川を歩いていると道端に奇妙な物と言うか凄いものと言ったほうがいいのかな、とにかく落ちていた。その凄いものというと王冠だ。しかも純金の王冠だ。素人が見ても普通と輝きが違うのがわかった。
(これはや、ヤバイな警察に届けたほうがいいのかな?いや待て落としていくほうが悪いから…)
あまりにも凄すぎる物を見てどうするべきか頭の中で悪魔と天使が戦っている。そりゃそうだ。だって目の前には王冠、金にすると遊んで暮らせるくらいだ。でも取ってしまうと物が物だから良心の呵責に耐えかねない。いや百円でも良心の呵責に耐えかねないよ。ホントだよ。
(てか、なんでこんな安物と同じような扱いをしてんだ。どんな金持ちが落としたんだよ!!?)
脳内で庶民に対する侮辱のごとく王冠を落とした金持ちに逆ギレしていると
「それとらないでぇぇぇえええ!!!!」
後ろから叫び声が聞こえて来た。声の主がだんだん近づいて来るのがわかる。
(どんな奴なんだ?顔でも拝んでやろう…か!)
声の主のほうに振り向くと俺は現実を疑った。なぜならそいつにはうさみみがついていたのだ。詳細を言うと、中学2年生くらいの背丈の女の子が不思議の国のアリスが着ているような服を着ていてうさみみがピンク髪とめちゃくちゃなじんでいる。一言で言うと、超絶かわいい!だと思う。多分そいつのに違いないからここまで来たら渡してやろう。
「あ、あの!そ、それ私のなんでかえしてくださひ、いた~。」
どうやら舌をかんだみたいだ。
「お、おうわかった。今度から気を付けろよ。」
「は、はい!ありがとうござい…ま…す?どうして私の頭の上を見ているのです?」
頭の上に何かついてますか?みたいな顔をしてきた。いやいやついてます?じゃなくてついているから見ているんだよ。
「あ、いや、その頭のうさみみすごくよく出来てるなと思っただけだけどね。」
「へ…!?まさか見えてる!?」
「は?」
「へ?」
どういうことかまったくもって分からない。周りの人はもしかして見えてないのか!?こんなにおっきいうさみみがついているというのに。
「本当に見えているんですか?」
「本当だって。じゃあ証拠にお前のうさみみ触ってやるよ。」
うわーなにきもブタ発言してんだ俺。 佐藤竜15歳、高校1年生(仮)、初めてナンパするのまき。じゃねーよ!俺は証拠に触るだけ他意はないから!
「じゃあ触って下さい。本当なら私にとっても大チャンスです!早く触って下さい。」
なんか分からないけど急に乗り気になった。うさみみをピクピクしている。
「本気でいいんだな。知らない男に触らせても。」
「いいです。王冠のお返しということで。」
俺は言質を取ったので恐る恐るうさみみに手を伸ばした。
うさみみはものすごくふさふさふわふわでさわり心地もよく暖かたった。これは間違いなく本物のうさみみだ。ヤバイさわり心地よすぎて放したくない。
「ウフフ、気持ちでしょ?私のうさみみは。放したくなくなったでしょ?」
「うんマジで気持ちですわ。放したくな…危ない理性が飛ぶところだったわ!マジで。」
危ない危ない。うさみみ美少女に対してセクハラ発言するとことだったわ。あぶねー。てかこの女絶対俺以外の誰か罠にはめてただろ。ヤッパリ女コワイ。絶対アブナイ危険危険。
「お前は何が目的なんだ?どうせ他の男にもやって遊んでんだろ?」
「いえいえ他の男に触らせてませんよ?そもそもあなたにしか見えていませんから。でもまぁ目的ならありますよ。」
ほら見ろやっぱり目的があった。
「その目的ってなんだ?」
「それはですね~♪とりあえずついてきてもらいましょう。」
「え?どういう…!」
俺が質問しかけたその時、地面が光あたりが真っ白になった。