秋の空(二百文字自作自演お題小説)
使ったお題は「秋の空」です。
田守優子は私の親友。ちょっと独特な子だ。
秋もすっかり深まり、木々の紅葉が家の近くにまで進んで来た。
優子とランチを共にして、店を出ると、抜けるような青空が広がっていた。
「いい陽気になったね。朝は肌寒かったけど」
私が空を見上げて言うと、優子も見上げて、
「本当だね。でも、天気が変わり易いんだよね」
確かに。西の空には黒い雲が出て来ている。
「女心とあき竹城って昔から言うもんね」
それ、語呂はいいけど、違うよ。
あき竹城さん、ごめんなさい。