エピローグ
気がつけば、朝の気配が迫っている。
うちとしたことが、すっかり夜更かししちまった。夜更かしは、勿論健康にも、そして美容にも良くないってのにね。
パジャマに着替えて、ナイトキャップも被らないと。そういえば、枕を返すと良い夢がみられるのだったかね。くどいようだが、夢に良いも悪いもありゃしない。
まあ、いいさ。今日の夢はそれなりに面白かった。
人間の夢喰いも、なかなかやるものだね。ま、最後はちと手を出しちまったけどね。それだって、目が覚めれば忘れっちまうのが人間ってものだ。
すぐに忘れっちまうくせに、どうして人間は夢にこだわるんだろうかね。ま、そのおかげで、うちは生まれたんだけど。
え? うちが誰だって? そりゃあ、悪夢を――夢魔を食べる、正義のヒーローってやつさね。
そして、正義のヒーローは、平和な時は眠っているのが一番だ。
さて。
夢に良いも悪いもないけれど、やっぱり最後はこれを言わないと締まらないね。
それでは、皆様、おやすみなさい。
――良い夢を。
なんで、こんなに心が乱れたのだろう。
今回は、参加しないと、決めていたのに――。
と、いうわけで、むらむらしたから参加してみました。この作品は、「空想科学祭2011」参加作品です。
正直、時間がなかったです。
でも、今年は絶対に落としたくないし、書きたいものを書きたいし。
練る時間がなかった。
面白く仕上がった自信は、全くありません。
それでも、出来る事をやってみました。
読んでいただき、ありがとうございました。