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とうとう教室に入れなくなった僕は
学校には行かず
パパが僕のために作った広い小屋にいる
お兄ちゃんばっかりずるいとキティは泣いた
僕も自分の部屋ができて嬉しかったけど
うるさいキティがいない部屋は静かすぎて、あんまり好きにはなれなかった
だから僕はいつも音楽を聴く
音楽はとてもいい
身体が大きい人も
身体が小さい人も
同じだけ素敵な気持ちになれるから
学校に行かなくなってから何年が経っても
エイディーとダンはよく僕の部屋に遊びにきてくれる
三人で僕たちは次のことをする
話す、笑う、はしゃぐ、食べる、驚く、からかいあう
マーク先生だって時々僕の部屋に来てくれる
先生と僕は次のことをする
話す、笑う、おすすめの音楽を教え合う、学校の勉強を教えてくれる
マーク先生ほどじゃないけど、僕の部屋には白衣を着た人たちもやってくる
その人たちは僕に次のことをする
質問する、触る、冷たい聴診器を胸にあてる、首を傾げる
それからその人たちは
隣にいるパパとママにお決まりの言葉を呟く
多分これは、神様の仕業なんでしょうね