雨ざぶざぶと。
氷のような瞳に宿る想いは
秘められたまま燃えている
人に心を預けるということ
それを試練と呼ぶの
怒り叫び悲しみ
それを受け止める者は居なくて
偽りの笑顔で生きるということ
みんなが出来て
私だけ出来ない
解ってたまるかと心閉じ籠り
雨をざぶざぶ泳ぐ傘ぐるぐる
誰かに雨粒当たれば
喧嘩のひとつにでもなるのにと
恨みを込めて今日を生きる
氷のような瞳に宿る想いは
秘められたまま燃えている
このままでは
きっとずっと
誰かの人形
隠し続ける
靄が胸の灯を
奥の奥まで
鏡に映る仏頂面
死にかけの瞳に
雨粒ざぶざぶ
傘もささずに
信ずるものもなく
立ちぼうけ
ただ雨音やまず
心音をかき乱すばかり