窓際日記
裃山浩輔は、高二になったばかりの春はある日、気まぐれから行った人生初めてのサボりで行った旧校舎の一教室にて、交換日記を見つける。
差出人は不明。
新しくも、しかしこの四月限りでやめると書かれていたそれに、気まぐれの延長で返事をしてしまった。
後日、またその日記を確認しに行った浩輔の返事には、更にその日記の持ち主から返事があった。
何度かやり取りをするうちに迎えた、その年の夏休み前。
浩輔は、そのノートの持ち主から、ある誘いを受ける。
神山美月——《窓際の眠り姫》なんてあだ名されている彼女は、必要なこと以外誰とも話さないような無口人だが、男子からも女子からも『お話が出来れば勝ち』なんて言われている程の人気があった。
ノートの持ち主は、誰あろうその神山美月。
彼女が何故わざわざ旧校舎で交換日記を書いていたのか。
勘繰り、考え、それを知りたいと願い始める浩輔。
その秘密を知った時、浩輔は――
差出人は不明。
新しくも、しかしこの四月限りでやめると書かれていたそれに、気まぐれの延長で返事をしてしまった。
後日、またその日記を確認しに行った浩輔の返事には、更にその日記の持ち主から返事があった。
何度かやり取りをするうちに迎えた、その年の夏休み前。
浩輔は、そのノートの持ち主から、ある誘いを受ける。
神山美月——《窓際の眠り姫》なんてあだ名されている彼女は、必要なこと以外誰とも話さないような無口人だが、男子からも女子からも『お話が出来れば勝ち』なんて言われている程の人気があった。
ノートの持ち主は、誰あろうその神山美月。
彼女が何故わざわざ旧校舎で交換日記を書いていたのか。
勘繰り、考え、それを知りたいと願い始める浩輔。
その秘密を知った時、浩輔は――
序章 裃山と神山
2019/03/21 20:44