プロローグ
プロローグ
氷の大地にまた今年も祝杯祭がやってくる。
深く白い雪が舞う中に街の灯りや賑わいの声が響き渡る。
英雄と呼ばれた男を忘れぬための1年に1度の行事。
俺の名はオセロット・オリバーソン。
この祝杯祭の来賓兼、警備でここに来た。
ここ«北の雪国ゼノビア»で英雄と呼ばれ、人々の希望となり夢と平和の刻印を刻んだ男の伝説を語り継ぐ為に。
煙草を咥えて眠そうな顔をしていた中年の男は口を開く。
「珍しいな。お前が景観に浸り考え事してそうな面なんてな」
彼の名はケイル・カルテット
«穿龍会»の朱雀部隊隊長であり、英雄と呼ばれた男の親友でありライバルだった男だ。
「いえ……考え事というか、彼の守ったこの街が美しくて見とれてしまっていました」
彼のことを全て知っているわけではない。
彼が成した偉業とそこに至るまでの経緯はこのケイル・カルテットが知っている。
「教えてくれませんか。彼の全てを」
ケイルは少し下を向いて口を開いた。
「祝杯祭まで時間がある。少しそこの喫茶店で話すか」
俺はケイルに連れられて喫茶店に向かうのであった。
彼の伝説に至るまでの全てを知るために。
Oracle~英雄の刻印~ プロローグ完
突然とはじまりましてOracleの外伝シリーズはプロジェクト代表の私が務めることになりました。
originの発表など今年はOracleプロジェクトを飛躍させていこうと思います。
不定期更新ですが是非時間があれば見てください!