084 貸切風呂(後)
……。
…………。
俺たちは貸切の露天風呂に入っていた。
心地よい風を感じながら開放感あふれる景色を楽しんでいる。
「ねえ、マサくん」
膝の上の社長がいう。
「何ですか?」
俺はその体を抱き寄せた。
水の浮力がなくても社長は軽い。
温泉の中だとノートパソコン並みといえよう。
「たまには家でも一緒に入浴しようか? 今日みたいに水着をつけてさ。それならマサくんも大丈夫だよね」
「水着姿であればキュン死する心配はないですね。どうして急にそんなことを?」
社長はさっきから俺の骨盤を触っている。
コリコリする感触が楽しいらしい。
「一秒でも長く一緒にいられる。我ながら良いアイディアだと思うんだ」
「なるほど。だったらお風呂の日を決めましょうよ。毎月のお客様感謝デーみたいな」
「いいね。その日はマサくんに感謝するようにするよ」
「だったら俺も社長に感謝します」
ふたりの約束事が増えていく。
とても充実した時間。
「あ〜あ。貸切風呂はたったの30分なのか。追加料金を払って延長できたらいいのに」
「ダメですよ。みんな公平に利用すべきです。休日は予約で一杯なのですから」
「脱衣所でイチャイチャしすぎたね。10分くらいロスしたかな」
「半分は俺のせいです。残りの半分は……」
社長の下腹部を指先でいじくった。
「社長の可愛さのせいです」
「うぅ……露骨に……褒められても……嬉しくないもん」
言葉とは裏腹に照れている様子が可愛い。
「ねえ、他のカップルも貸切風呂でイチャイチャするのかな?」
「少しくらいはイチャつくでしょう。あまり想像したくはないですが……」
「そうだよね。でも脱衣所だとどうなのかな?」
「俺たちくらいです」
何がおかしかったのか、社長はきゃっきゃと笑い始めた。
……。
…………。
持参してきたボディタオルで社長の身体を洗ってあげた。
まずは腕から。
腕、肩、背中と順番に泡を塗りたぐっていく。
ビキニ姿だと露出が多くて洗いやすいな。
これは意外なメリットといえるだろう。
「社長、あまり動かないでくださいよ」
「だって肌がくすぐったいもん」
どうも幼女の肌というのは敏感らしい。
全国のお父さんも子どもを洗うのに苦労するわけだ。
「胸元はどうします? 自分でやりますか?」
「マサくんにお願いしたいな」
「マジっすか……」
どうせ胸が生えていないのだ。
直視さえしなければ問題ないだろう。
まずトップスの紐を引っ張って三角の布を浮かせた。
そして肌と水着の隙間にボディタオルを走らせる。
「あっはっは! こそばい! こそばい! 我慢できない!」
「こっちは真剣なのに」
これだから幼女の肌は……。
バタバタと興奮する社長が恨めしくなる。
下の処理をどうするか?
まだその問題が残っている。
「さすがにお尻は自分で洗ってくださいよ」
「え〜、ギリギリのところまで洗ってよ〜」
「ギリギリって……」
これも社長命令。
そう考えて太ももを洗った。
「足の付け根までお願いします」
「付け根って……ここら辺ですか?」
「もっと! もっと! 上の方まで!」
「そんなにはしゃぐと……」
泡だらけの指で下腹部をこすった。
社長のお尻がビクンと揺れる。
「あっはっは! そこは弱点なんだよ〜」
「弱点が多すぎでしょう。いくらなんでも」
「それが幼女の体なんだよ〜」
社長が感じやすいポイントはたくさんある。
首筋。
脇下。
胸元。
おへそ。
太ももの付け根。
それらを一通り刺激してからシャワーで泡を流してあげた。
「ふう、スッキリした」
社長が犬のように首を振りながらいう。
「俺もスッキリしました」
「マサくんは洗えていないのに?」
「社長がきれいになりましたから。満足って感じです」
俺が油断していると頬っぺたにキスをされた。
まったく、この社長は抜け目がない。




