始まりの砂漠 Ⅱ
「と、いってもマスター
昨日までいた国にもたくさん人はいたじゃないか
なのに、どうしていきなり宛もなく出発をしてるんだい?」
「この世界に来て3日目にだというのに、行く宛がある方が可笑しいじゃないか」
この世界に来て、まだというより既に3日過ぎた。
スライムが言う通り、転生した場所はドワーフの国だった。
国と言うようにかなりの人工がいたが、如何せん言葉が通じない。
言葉がダメでも、ジェスチャー等でのコミュニケーションがとれると期待したが、結果はダメ。
言葉が通じない場所で心休まる筈もないので宛もなく砂漠を移動中。
きっと俺は、前世でも海外旅行は向いてなかったんだろうな…前世の知識はあっても記憶は無いけど。
「といってもマスター。
この砂漠じゃ他の国につくより先に餓死するんじゃないの?」
「……その時はそのときで考えるさ
携帯食料や水が無くなっても幸い、この砂漠には生物がいるようだからね」
武器は無いがスライムがいる。
どういう原理かは分からないがこのスライムは俺かスライム自信が見たことあるモノ、または知っているモノであれば変形してそれのそっくりさんになれるらしい
その能力により、このバイクに変形して貰っている。バイクの構造や仕組みなどは元から知らないため、麻利央車のような感じでアクセル、ブレーキしか操作方法はなく全てボタン式になっている。
つまりは、スライムさえ居てくれれば食料以外は困らない便利ツールということ。
いやぁ、スライムには感謝だよね。
名前知らないけど