始まり Ⅱ
「おらあああ」
喋りながらこちらに近づいてきていた男が声を出しながらこちらの顔向けて力いっぱい殴ろうとする
間一髪でその一撃を回避してその中で少し夢を思い出していた
能力...
確か怪物はこんなことも言っていた
「貴様たち10人にはそれぞれに能力を与えたそれは一人ずつ全く違う能力だがいいところ悪いところを足し引きするとれも1という数値になるようになっている」
「1となる能力...」
回避しながら目の前の男に目を向けると俺の顔に向けられて放たれた拳はそのまま後ろにあったビルの一部分を砕いていた
「要するに俺もあいつと同等の能力を持ってるってことか」
「いまのところおれが能力者つまりサバイバルゲーム参加者とは気づかれていないこれは気付かれないようにしないとまだ何か隠し持ってるかもしれないし..」
考えながらふと思った
「俺の能力ってなんだ..」
夢の記憶をたどっても俺の記憶に関するものが頭の中によみがえってこない
「まさか俺の拳をよけるやつがいるなんてな」
(あたりまえだ、こちとら少し前まで剣道部員だったんだ、そんくらいならよけれるわ)
と心の中で言い返す
ほっ..
この状況でこれだけ言い返せる自分の落ち着き具合に安心する
「ならこれはどーだ」
少し距離があったはずなのにもう目の前にいる
間の距離の足で思いっきり地面をけって接近してきたのだ
間違いないこいつの人を食う能力は食った人の分力を増すという能力なんだじゃないと人間がこの距離を飛んでくるなんてありえない
男の拳が迫ってくる
驚きで少し出遅れたがそれを右に回避するだが男の攻撃はそこでとどまらずそこから全力の蹴りを繰り出した
回避したあとにすぐけりが来たのでさすがにこれはよけきれず吹き飛ばされる
「っ...」
何メートル飛ばされただろうかなんでまだ生きているのか不思議なくらい吹き飛ばされた
「このサバイバルゲームをするにあたって貴様たちのもともとの体の2倍の力を与える簡単に死なれては困るのでな」
怪物の言葉を思い出す
なるほどなだから死んでないのか
今考えてみればスーパー出た後の一撃で死んでてもおかしくなかったこれだとあいつに俺も参加者だとばれてるかもしれない
体を起こし目の前にあった家の壁をなぐってみた
ボコ
「あ..」
きれいに手の形でへっ込んだ
「ま、まあ時間止まってるんだしばれないだろう、たぶん..」
だがこれで自分の体が強くなっていることも改めて証明されたわけだ
周りにあった鉄パイプをひろう
「な、ま、まだいきているだとき、貴様まさか能力者か」
やっぱばれたかと思いそれと同時にまだ勝てるかもしれないという希望も見えてきた
さあこれからが本番だ!