始まり Ⅰ
シャワー室を出でそのまま外に出た
A市内をぶらぶらしていると最近の事件を皆危険に思っているのか一人で出歩いている人がほぼいない。
「普通に一人で出てきちまったけどこんな深刻な状況なのか」
市内はにぎわってるように見えるが内心はみんな何かに脅えているように見えた。
晩飯は自炊しようと決めスーパーの中で少し買い物することにした
「テンプレートだけどカレーでいいか楽でいいし」
とぼそぼそ言いながら品を籠の中に入れる
こんな普通のことをしていると先ほどの夢がふと頭の中によぎる
「サバイバルゲームか....」
でかい怪物はたしかにサバイバルゲームと口にした
この一言が何かすごくひっかかっていた
「まあ夢だしな」
と自分に言い聞かせレジをくぐり外に出る
「え...何だこれ」
店を出たとたん景色がうっすら赤くなっていた
「おいおい一人で出歩くなとニュースでもやってなかったか」
背後から声がして振り向こうとすると腹ににものすごい衝撃を受けて吹き飛ばされた
「っ...」
声にできないような痛みが体に走る
「だ、だれだ、お、おまえは、」
腹を押さえつつ背後からした声の主のほうを見る
格好はボクサーのように鍛えられた体つきをした大人だった
「んーおれかおれぁ最近ちまたで有名な失踪事件の主犯者だ」
「....」
すごくあせった、目の前にニュースにも大きく取り上げられるような事件の主犯者がいることに
け、警察にと思い携帯を取り出すが圏外になっている
「なんで」
そこでやっと気付いたなんで目の前で一般人がいきなり背後から蹴られ誰も騒いでいないのか
「と、とまってる?」
そう周りにいた人たちは人形のように全く動かなくなって固まっていたのだ
「おおーそこに気づけるとはな今までの10人はそんなこと気付くよゆうもなかったが」
「その10人はどうしたんだ」
「あー食べた」
「は?」
何を言ってるのか全く分からなかった
「食べた?」
「あー食べたよ」
「なにいって...」
「おれぁな奇妙なサバイバルゲームにまきこまれちまってなぁ
なんかしらねーがこの時を止める力と人を食う力を手に入れたのさお前には申し訳ないがここで死んでもらうおれぁ死にたくないんでな」
「サバイバルゲーム..」
頭の中にまたさっきの夢がよぎった
そして俺はうすうす感じ取っていた
あれは夢じゃなかったのだと