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恋愛学園  作者: りん
入学
6/17

元気さえあれば勧誘もできる

月曜日――――――



「やっぱり月曜はダルいな~」


人知れず呟く。

今日は月曜日なので学校に登校しているわけだけど……このダルさはどうしようもない。月曜あるあるだよ、これは。

頭もうまく回らないし、そもそもやる気が湧いてこない。


「あ、もしかして紅葉くん?」


なんか声が聞こえた気がしたけど、よく聞き取れなかった。耳も劣化しているな。おそろしや休日。


「おーい。聞こえてるー?」


あ、そういえば部活の部員集めどうすればいいのか考えてなかった。どうしよう。川谷あたり誘ってみるか?



「紅葉くんってばぁ!」

「がはあぁ!?」



いきなり脇腹に激痛が!!脇腹をおさえながら後ろを振り向くとそこには


「おはよー。紅葉くん」


佐々波がいた。しかも見覚えのある制服を着て。ついでに言えば脚を振り抜いた状態で。ボクシングかなんかでもやっていたんですかあなたは?

ていうかあれ?その制服ってもしかして………


「佐々波って星駿学園の生徒だったのか?」

「?私は恋愛学園の生徒だよー?」

「いや、それ呼び名だから!正しくは星駿学園ですよ!!」


もう星駿学園なんて名は捨てて恋愛学園で通せよ、校長。それにしても佐々波も星駿学園生徒だったとは。灯台もと暗しってやつか。


「まあこれからもよろしくねー」


そう言い足早に走っていく佐々波。全くそんなに急がなくてもいいだろうに。そんな俺が見上げた先に公園の時計がふと目に入る。

…………………………。



「だぁあ!?遅刻だあぁぁ!!」



おそろしや。休日は人の時間感覚さえ狂わす。




――――――




「お~い。久城ぉ」


昼休み、また川谷に呼ばれる。(ギリ遅刻せずに済みました。)

嫌な予感をしながらも一応聞いておこう。


「何用で?」

「お前今度は佐々波にも手を出したのか!?」


あー。どうせそんなことだろうと思ってたよ。あいつ美人だしな。ちらっとランキング確認したらあいつ学年3位だったぞ。


「土曜日にお前と佐々波が一緒にいるところを見たというの証言が出てるんだ!白状しろ!」

「ただ道案内しただけなんだけど」


お前は警察かおい。そしたら俺は犯罪者かよ。


「ファンクラブもできているというのにお前だけ抜け駆けするのか!?」

「知らねぇよ!?俺は無関係だ!たまたま会ってたまたま案内しただけの被害者だ!無罪判決を要求する!」

「受理されませんでした。有罪判決、学園永久追放!」


理不尽な!てかファンクラブが存在していたのか!?お前ら恋愛する気あんの!?もはや全生徒カップルという目標は一生叶わないぞ!!


「とりあえず逃げる!」

「あ、逃げた!野郎共捕まえろ!」

「サー、イエッサー!」


追いかけてきた。……………………クラス男子全員で。

ちょい待てぇえ!!なんでそうなる!!


『くだばれ久城ぉぉ!!』

『男の敵は死ねぇぇ!!』


俺に味方はいないのか!?

もうそれは全力疾走でした。オリンピック狙えるんじゃないかというぐらい。途中2階から飛び降りた気もする。




――――――




「はぁ、はぁ、はぁ。撒いたか?」


逃げた先は3階の校舎のまだ使われていない部屋。どうやって進入したかって?それは秘密。


「ごくろうさまー。ずいぶん逃げたねー」

「ホンットにあいつら容赦ねぇんだよ」


俺はなんも悪くないだろうに。



………………………………



「なんでお前がここにいる!?」



なぜか遠藤がいた。さっきまでいなかったよな?


「なんか面白いことしてるなぁと思って追いかけてきたのー」

「意外と運動能力高いな!」


結構全力で走っていたんだけど………。


「は~~、無駄に疲れた気がする」

「女の子をたぶらかすからいけないんだよー」

「お前が原因だよな!?」


どう言い募っても、にへらっと笑う佐々波。

ぐっ…。無駄に可愛いから反撃しづらいんだよ。


あ、でもちょうどいいな。佐々波に用があったし。


「なぁ佐々波」

「うん?どうしたのー?」




「恋愛活動部に入部しないか?」

今回は少々短くなってしまいました


次話で挽回したいです(^^;)))

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