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恋愛学園  作者: りん
GW
16/17

GWは長かった

篠沢先生が元気よく宣言する。



「野郎どもぉお!」

『『『へい!』』』

「準備はいいかぁあ!」

『『『おうよ!』』』

「よし!GW満喫しろぉお!!」

『『『おっしゃぁぁぁあ~~~!!!』』』



1つ言えることは先生女子もいるんだから野郎どもはどうなのよ。

あと皆ノリいいな。

あ、2つになった。




――――――




「篠沢先生いったいどうしたのかな?」



篠沢先生が珍しく上機嫌で教室を去っていくと皆いつも以上に騒がしく教室をあとにする。

そんな中、隣の遠藤が声をかけてきた。



「どうせGWだから遊び放題だ~とか考えてるんじゃね?」



うん。篠沢先生だったら絶対考えてそうだ。



「………………篠沢先生、教師だよね?」



そんなこと俺に聞かれても知らんがな。

まあ確かに教師なのかと聞かれれば「教師(笑)です」としか言えないが。



「まあ,GWに入って嬉しいのは皆同じだからな。家でダラダラできる」

「あまり家に居すぎても不健康だよ」

「そういえばさ」

「うん?」

「うちの学校のGW……………長くね?」



そう、昭和の日、憲法記念日、みどりの日、こどもの日、そして土日を含めれば大型連休となるが普通は間に1日間が置かれるはずだ。今年の場合は本来ならば土曜日、昭和の日の2日間、そして憲法記念日等の含めて5日間でその間に登校日があるはずだ。

なのになぜかうちの学校は…………8連休になっておりました。


すげぇよな!ちょっとした長期休暇並だぞこれ!



「えーとね。確か5月1日が記念日だったからだよ」

「へ?記念日?」



本来なら登校日であろう5月1日が記念日だと言う。


記念日あったっけ?


考えていると別の声がかけられる。



「よう、久城。お前は8連休どう過ごすの?」



声をかけてきたのは川谷。最近はこんなふうに何気ない会話もするようになってきた。


一時は首をへし折ろうとか思っていたのに不思議だよな。



「お、川谷。ちょうどいいところに。5月1日って何の日?」

「え、お前……………………はぁ」

「なんだそのそんな常識的なことまで知らないなんて人生の9分の8は損してるぞ、みたいなため息は」

「違うぞ。9分の9損してる」

「人生丸ごと損してるじゃねぇか!」



相変わらずこの男の言いたいことがよくわからない。



「なら教えてやるよ」

「そのドヤ顔腹立つんだけど」

「5月1日はな………」



俺の指摘も無視して喋り出す。



「青春の日なんだよ」

「…………………………………」

「おい、こいつとうとうイカれちまったのか…………、みたいな表情をするでない」

「こいつとうとうイカれちまったのか…………」

「声に出さなくていいからな!?」



いや………だって、なんだよその青春の日って。本当にあんの?そんなの。中二病すぎて驚きすら失うよ?



「あ、本当だ。5月1日って青春の日なんだ」

「遠藤さんよ。真に受けちゃう?」

「でも、調べたら本当にあったよ」

「マジで!?」



遠藤がスマホの画面を見せてくる。

そこには確かに《5月1日は青春の日》などのそれに関する検索結果が並べられていた。

は、初めて知った………。



「とまあそんな感じで、この学園だけその日を祝日扱いしてるってわけよ」

「ははは………なんというか恋愛学園らしいというか」



もうひきつった笑みしかできない。

青春の日を祝日指定って、無茶苦茶だなおい。



「だから遊びまくるんだよ!こっちは旅行で予定がギッシリだ!そんじゃまたなー久城、遠藤!」



そう言って教室を出ていく川谷。


なんというか川谷めっちゃはっちゃけてるな。連休で人が変わるタイプだったのか。



「それじゃ私も帰るかな。またね、久城くん」

「おーまたなー」



遠藤も教室を出る。


それじゃ俺も折角の連休楽しませてもらいますかね。


少しわくわくしながら俺も家に帰る。




――――――




GW初日。



「ちょっと待て、ちょっと待とうか?」

「どうしたの?」

「ツッコミどころが多過ぎてツッコミきれないんだけど」

「?ツッコまなくてもよくないー?」

「いやいや、おかしいから絶対におかしいから」

「「?」」

「なんでお前ら……………俺の家を知っている?」



これは俺の家の玄関での会話。

宿題1度にやりすぎて手が、手が、手がぁ~~!の人いる?



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