閑話:会議と重圧
投稿していたと思っていたのに出来ていませんでした。
申し訳ないです。
主要都市国家ルーゲンから遥か遠く離れたこの場所。
荒れ狂う深淵の海、雷鳴の轟く暗い空、魔物が跋扈する不毛の土地。
人間がここを表現するなら魔の大地と呼ぶだろう。
数百万平方キロメートルはゆうに保有しているであろうこの大地に、そびえ立つ城の中では重々しい雰囲気の中ある会議が進められていた。
外のおどろおどろしい雰囲気とは対照的に、白を基調とした部屋。
青白い線や黄金をあしらった装飾が目を引く。
その真ん中に楕円形のテーブルを囲む数十人ほどの規模の影に隠れた人型。
一際大きな影に、染まっている人型が口を開く。
「グランに潜んでいたアバドンの定期連絡が届かなくなった」
重々しく紡がれる言葉は重力を持っているかの錯覚に陥るほど重く、鈍い音となり城の会議室にこだまする。
「別に、アーチャンが連絡よこさないなんていつもの事じゃーん」
先程とは対照的な声が返答を返す。
「定期連絡を疎かにするとは、愚かですね。死にますか?」
さらに違う人型がその言葉に、反応をする。
「定期連絡だけではない。アバドンのマナが完全に消失した」
その言葉に動揺が会議室全体に走る。ざわざわと先程とは違う緊張が場を支配する。
「いつ頃消えたのですか?」
「人間界で年に数回行われる祭りの後だ。」
その言葉に様々な憶測が飛び交う。そして数人の会話がまた始まり、そして終わり、また始まることを繰り返し、数分。
楕円形のテーブルの後方、玉座に座りその様子を欠伸を零しながら聞いていた人物がその重い腰をあげる。
つかつかと軽い足取りで、床に伸びる漆黒のマントを引きずりながらテーブルまで移動する。
「まぁ、アーチャンの件は気になっけどさ、一旦その話は置こうぜ、な?」
その言葉に影の人型達は姿勢を正し、跪く。この光景はこの魔王城と呼ばれる場所では日常であり、よくある光景であった。
「んでさ、お前達にお願いしたいことあんだけど」
その言葉にぴくりと耳が動く。
「久々に魚食いたくなってきたわ。だから」
嫌に軽い口調で、淡々と適当にお願いするように話す。
「海の街ナーシサス、滅ぼしてこいよ」
その言葉を聞くと人型達は、全員一糸乱れぬ動きで整列をすると声を揃えてこう叫ぶ。
「「「はい!魔王様!」」」
その言葉に満足気な顔を零すと魔王と呼ばれた人物は玉座の奥へと姿を消して行った。




