表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
草風~クサカゼ~  作者: 祥雲
ヴァレンティア王国首都レイトにて。
9/11

異世界=魔法とも限らないと思うんだ。

「近衛騎士に?」



「あぁ、王の命でな。是非にとのお達しだ」




 再びの団長室。目に隈を浮かべた団長、ニコラスはそう言った。



「異例の人事だが王の命ならしかたあるまい。王に身を捧ぐ(・・・・)ためにここに来たのだから問題ないだろう?」



「……なんか私が言うとちょっとアレでしたね。決まり文句とは言え……」



「……多分ないとは思うが、万が一くらいにありうるかもな」



「う……それは何とも……」




 シェイはゴニョゴニョと口を濁す。王は御歳50。国民として国の長に嫌と言い辛いが、話が話である。




「ま、冗談だ。ほぼ確実にお前の担当は王女様の護衛になる。


試験の事といい黒髪といい、お前に興味があるらしい」




「王女様と。どっちですかね」





 今現在、二人の王女と一人の王子がこの国にはいた。ちなみに滅多に外に出ないため、その人となりは「大変麗しくお優しい(以下略)」の定型文でしか伝わってない。





「そこは分からん。話によれば第一王女、第二王女ともお前を御所望だと。モテモテだな。羨ましい限りだ」



「その美男子顔でよく言いますよ……。最近はそれも半減って感じですが。



最近随分お疲れの様子ですね?女ですか?」




「とある跳ねっ返り娘に引っ掻き回された件を指すなら否定は出来んな。



……最近、脱走兵が多いんだ」




「脱走兵?この平和なヴァレンティアでですか?」





「あぁ。理由を考えるなら訓練が増えたから、くらいしか思いつかんが、いささか弱いし、妙な点も多い。フンディスの陰謀か何かか……」





「……それを疑うってことは、ただの脱走ではないってことですかね」





「憶測甚だしいがな。



 馬も一緒に消えているのに、逃げ出した者の姿を誰も見ていない。騎馬で逃げるのは利に叶うが、街道で蹄鉄の音が響かないハズがない。



 馬と人が消えているから脱走とするには足る。だがその中には家族や恋人がいる者もいてな……。放置すると我等の沽券に関わるってことだ」




「成る程~、大変ですね~」



「……あっちではあまり暴れてくれるなよ?女性がデカい顔して角がたつと面倒だからな」



「了解しました~。ではでは失礼しますっ」







「……その口のききかたがマズいんだがな……」




 辞去した後の呟きは、当然だれにも届かなかった。






















「ハァッ、ハァッ、ハァッ、ハァッ、ハァッ……!」






「息荒げられても……俺にそっちのケはねぇよ?」






「だ、黙れ……一体何をした……!」






「足潰しただけだよ。見てワカンネ?」






「ふざけるな……!こんなことありえん……!」







「んー、アタリを引かねーなぁ。





俺に気付いた様子もねぇし……やっぱ王女か王子かね」






「貴様……!何を言っている……!」







「ま、いいか。すぐに分かるだろーし。




そろそろダレてきたしねぇ。ひと月とか飽きたわ」







「ま、待て……家族がいるんだ……後生だ、命だけは……!」






「そーかそーか。じゃ、死んだこと分かるように殺してやんよ。




ま、生きてるか死んでるか分からんのよりマシだろ?」







「ま……やめ……」







「名前なぁ……シェイがリアリムだろ?




テキトーに持ってきてキリサキ・ジャックとかにしてみるかね~。




……仕事しろ。『ムソウギリ』」




「ヒッ…………ギャァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!」






















































「Jack the ……あれ?リパーの綴りなんだっけ?」

ようやく軌道修正。



地味に騎士の話書くの楽しくて長引いてしもた(



行き当たりばったり系ファンタジーですから。グダグダ行きますよ~。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ