父親
第4話投稿です!頑張ります!
浩の父親は駅を守る防衛員だった。浩が生まれる前も防衛員として働いていた。朝は早くから仕事に行き、夜遅くにヘトヘトで帰ってくる父親を浩は誇りに思い将来の夢の目標人物だ。
浩が中学2年の時に父親はある駅の防衛員をまとめる一等士揮に昇進した。家族や近所の人も祝った。昇進して初出勤する日も朝早くに家を出た。浩も中学校に登校して授業を受けた。そしてあの事件が起きた。父親の勤めている駅は代々木駅で戦場となった場所だった。浩が走って家に帰ると母が泣いていて どうしたの? と浩が尋ねれと手に持っていた手紙を出してきた。内容は詳しく覚えていないが父親の戦死を伝える手紙だったのは覚えている。そこから記憶がなく葬式や告別式もいつやったのかすら覚えていない。
ただ、浩が父親の書斎に行き周りを見ても父親の姿がなく亡くなっていたことを初めて気付くと大粒の涙が溢れた。止まらなかった。父親が亡くなって1週間の間浩の顔から笑顔が消えた。抜け殻のようになった浩をある人が訪ねた。名前は知らないが父親の部下で防衛員の男が1人だった。その人は父親の全てを浩に話し、帰る前に浩の頭に手を置いて 待っているぞ と言い残し帰った。浩は自然に笑顔を取り戻して「俺もお父さんみたいに」と思うようになった。浩にとって大切な思い出だが他の人はしょぼいと思う。結局は父親に憧れて入隊したという事だ。
第4話を読んでいただいてありがとうございました。
次回もよろしくお願いします!