駅特殊部隊
久々の投稿です!
今回で3話目!!頑張っていきます!
「くッそ~鬼教官め!信じられない!」
と、浩が吠えたのは訓練を終えて寮に戻ってからだった。
「信じられないのはお前だよ東条」
風呂から戻ったタイミングの坂井が呆れ顔で突っ込んだ。
「ふつう座学は寝ないでしょ。てか寝れないぐらい書くことが多いのに・・・それに和田教官の質問にも間違えるし・・・お前の人生間違いだらけだろ?」
「失礼な!99%正解の人生だ!」
逆だろ!と坂井は突っ込みながら机の上に座学で使う道具を出して勉強し始めた。
「も、もしかして・・・お前人間か?」
「あれだけ寝て復習しないお前こそ人間か?」
ほっといてくれ、 と浩は拗ねた。同室になって一ヶ月、このルームメイトはコメントが遠慮ないこと甚だしい。
「そういえば、教官たちが駅特殊部隊[ステイション・タスクフォース]のメンバーを決めるだの誰にするだの言ってたぞ」
「駅特殊部隊?」
お前、座学・・・と言いかけて険のある溜息。
「駅特殊部隊[えきとくしゅぶたい]、通称ステイション・タスクフォースと呼ばれていて、毎年防衛員の中から新鋭を選抜して編成される部隊だ。」
まぁ新米には関係ないけどなー、 と突っ込むより先に坂井が自分でオチを付ける。タスクフォースは平時は基地に駐屯し、各駅の要請に応じて出動する。ちなみに大東京駅は品川駅と秋葉原駅など都内5つの駅と同盟を結んでいる。
「タスクフォースは通常駅業務から大規模攻防戦まで、任務の幅はかなり広いよ。」
「へ~駅特殊部隊か~」
浩は2段ベットの下の布団の上に寝ころんだ。
「てか東条、お前が駅隊員になった理由かなりしょぼいな」
「は!?」
浩が坂井を見るとドヤ顔をしていた。
「その理由がある人に憧れてかよ・・・」
「う、うるせぇ!!」
坂井はまたドヤ顔をして 情報網ってのは広げ方にコツがある と言った。
「ちなみに誰に憧れたんだ?」
さすがに憧れた相手までは掴んでいないらしい、 浩は胸をなで下ろした。
「あっ、イタタタタ。クソ教官にたたかれた所が痛いからもう寝る」
「ウソが下手だな、お前」
突っ込みつつ、坂井が追い討ちをかける気配はない。付けっぱなしだったTVの音量をリモコンで落とす。一応は寝るという建前を尊重してくれるつもりらしい。口は悪いがそういうところは間合いの分かるいい奴だ。浩はベットに潜り込んでカーテンを閉めた。
今回は携帯からの投稿です!
かなり指が痛いですwww
次回も楽しみにしてください!