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あい  作者: 原善&彩風
2/2

② よくわかんないよ

 その女は、じぶんがだれなのか、ここがどこなのかわからなかった。


わかることは、ことばだけだった。


はなしかけてもこたえず、ただいきていることはわかった。


 でもおれは、うれしかった。


おれは一人じゃないと、じしんをもてたからだ。


 その日から、その女といっしょにくらしはじめた。


その女はよくはたらいた。


 はたらいていたら、その女はよくしゃべるようになった。


でもびんぼうには、かわりはなかった。


 女はいきなり大ごえで「おもいだした」といった。


そして「あなたにあうためにおちた。」といって、しゃべらなくなった。


 おれはちょっと、ほんのちょっとだけさみしくなった。


「おれは一人じゃない」と大ごえでじぶんにいった。


                             つづく。

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