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【猟奇的サイコスリラー】イミテーション  作者: てっぺーさま
第五章 破滅へのカウントダウン

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写真

【悪魔も聖書を引用できる——】


衝撃のラスト!

あなたはきっと騙される!!

「すぐに担当の者が参りますので、こちらで少々お待ちください」

 職員に促され、拓海は応接セットの黒いソファに腰を下ろす。すぐにスマホを取り出すと、「お金の件、もう少し待ってほしい」とリョウに短いLINEを送った。時間稼ぎのためだ。

 あの日以来、当然ながらリョウとの関係はぎくしゃくしていた。互いに稽古場では目も合わせなかった。

 仲間たちも二人の異変に気づいている様子だったが、拓海は険悪な空気を見せないよう気を配っていたため、彼らも見て見ぬふりをしてくれているようだった。

 リョウの要求に素直に応じるつもりはなかった。すでに佐藤に毎月三十万もの金を払っているのだ。これ以上無駄な金は使いたくなかった。それに、一度金を払えば要求がエスカレートするのは目に見えていた。彼女のような金にだらしない女は、金を持てば持つほど強欲になっていくに違いない。

 要求を突っぱねるという案も検討した。リョウに告げ口される前に、自分から麗子に打ち明けてしまえば脅迫に応じる必要はなくなる。「元カノから誕生日だけ会ってほしいと強く頼まれ断りきれなかった」と言えば、事後報告とはいえ誠意が伝わり許してもらえるかもしれない。

 だがそれは、麗子の寛容さに期待した賭けでもあった。客観的に見れば、新婚早々に別の女と出かけるのは許される行為ではない。しかも、彼女が精密検査を受けていた日に会っていたとなれば、どんなに心の広い女でも不快に思うはず。やはり、この件を麗子に知られるのはまずい。二人の関係がこじれれば、計画に支障をきたす可能性もあるのだから。

「お待たせしました」

 グレーのスーツを着た調査会社の男が現れた。拓海がここを訪れたのは、リョウの身辺調査の結果が出たという報告を受けたからだ。

 拓海は男から渡された写真を見て、思わず笑みがこぼれた。写真は古い雑居ビルから出てくるリョウをとらえたものだったが、彼女の暗部を見事に映し出していた。金はかかったが、満足のいく情報を手にすることができた。

「叩けば、いろいろ出てくるものだな」

 拓海はそうつぶやき、写真をていねいに封筒へと戻した。

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