出会い③
【悪魔も聖書を引用できる——】
衝撃のラスト!あなたはきっと騙される!!
「お嬢様、何だか嬉しそうな顔をされてますね」
運転席から沢尻が声をかけてきた。
麗子はリムジンの後部座席から答える。
「わかる?」
「ええ。ご主人様がお亡くなりになってから、ずっと沈んだ顔をされてましたから」
沢尻は話しながらも、巧みなハンドルさばきで前の乗用車を追い越していく。スピードは出ているが走りは安定している。そのため、麗子はいつも安心して乗っていられた。
「今日の新しい出会いが、わたしに新たな刺激をもたらしてくれそうな予感がするの」
「そうなるといいですね」
再びリムジンがぐんと加速して、前方の車を抜き去る。比較的空いている幹線道路をリムジンは滑るように疾走していく。
「彼との出会いが、わたしに何をもたらすのか……」
麗子は独り言のようにつぶやく。
前方に顔を向けたまま沢尻がたずねてくる。
「お嬢様、例の調達は継続でよろしいですか?」
「そうね。とりあえず、しばらく待機でいいわ」
「かしこまりました」
リムジンが青信号の交差点を颯爽と通過していく。
「それと沢尻さん」
「何でしょう?」
「これからもずっと、わたしの味方でいてちょうだいね」
「ええ。わたしはいつだって、お嬢様の味方です」
「頼りにしてるわ」
麗子はそう言うと、街灯がきらめく夜の街並みに視線を移した。
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