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【猟奇的サイコスリラー】イミテーション  作者: てっぺーさま
第五章 破滅へのカウントダウン

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49/59

ペットショップ ②

【悪魔も聖書を引用できる——】


衝撃のラスト!

あなたはきっと騙される!!

「どう、順調?」

「ああ、順調だよ」

 美穂の問いに、拓海は歩きながら答える。互いにキャップとマスクで変装した姿で、大通りの歩道を歩いていく。そんな姿は一昔前なら芸能人か不審者だけだったが、パンデミック以降はさほど目を引かなくなった。

 向かう先はペットショップだ。美穂が望んだからだ。ただ、彼女が今住むアパートではペット禁止のため、動物園にでも行くような感覚だった。とはいえ、たとえペット可の物件に引っ越したとしても、美穂は保護猫を飼うつもりだという。そんな優しい一面も、彼女の魅力の一つだ。

 再び、歩きながら美穂が口を開く。

「あの女が死んだら、お金はすぐたっくんのものになるの?」

「いや、すぐってわけにはいかない。手続きがいろいろあるからね。麗子の秘書が全部やってくれるだろうけど、さすがに急いでとは言えないしね」

「確かに」

 そうこうしているうちに、目的の大型ペットショップに到着した。

 店内に足を踏み入れると、美穂は表情を一変させた。まるで子どものような無邪気さで、愛くるしい仔犬らを見て回る。拓海はそんな姿を見て、危険を冒した甲斐があったと満足げに思った。


 美穂と交際して三年になる。彼女は拓海のことを一途に想ってくれている。拓海にとって、一生を賭けて大切にすべき女性だった。

 だが、最初から美穂に夢中だったわけではない。交際当初は軽い気持ちで付き合っていた。それが交際して二年が過ぎるころには、もう彼女なしでの生活など考えられなくなっていた。

 よく、ミュージシャンや俳優が成功したとたんに苦楽をともにした妻を捨て、若い女優やタレントに乗り替える話は珍しくないが、拓海はたとえ芸能の世界で名を馳せたとしても、そんなことは絶対にしないという自信があった。芸能の世界での成功が遠のいた今でも、その気持ちは変わっていない。たとえ莫大な遺産を手に入れたとしても、彼女を見捨てることなく一生添い遂げるつもりでいた。

「きゃあ〜、この子かわいい〜」

 美穂がショーケースの中のプードルを見て声を上げる。

 そんな姿を見つめながら、拓海は心の中で誓った。どんなことがあっても、彼女を守り続けると——。

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