33/98
朗報
佐藤は大きなあくびをしながら同僚たちとともに会議室を出た。
仕事が山積みだというのに、時間を無駄にするだけの無意味な会議で二時間も拘束された。社長はというと、会議を開いたことで仕事をした気になっているのだから呆れて物も言えない。いつになったらその生産性のなさに気づくのか。佐藤はそんな会議のたびに、無能な経営者に仕えていることへの苛立ちを覚えた。
同僚たちと喫煙ルームに向かう途中にスマホが鳴った。
佐藤は発信者を見てニヤリとする。スマホを鳴らしっぱなしにしたまま、人目を避けるために非常階段の踊り場に移動した。
応答するなり、佐藤は上機嫌で口を開いた。
「よお、色男。覚悟はできたか?」
ポチッと評価、お願いします(^ ^)v




