自己紹介(プチ)
「始まってたまるかァァァァ」
そんなことあってたまるかと、思わず目が覚めた。
「......ん? なんだ? 夢か?」
辺りを見渡すが、おかしい状況は何一つないように思えた。
しかし、すぐ隣には、そこにあるはずもないぬいぐるみが横たわっていた。
「昨日こんなところに置いた覚えはないけど、勘違いか?」
なんの変哲もないぬいぐるみを、俺はマジマジと見つめた。
「......すー」
思わず耳を疑ったが、俺の耳はたしかに今このぬいぐるみはいびきを聞いた。
「おいお前、起きやがれこのやろう」
「ん?なんだ?もう朝ごはんか?あっ、シロッ」
「何が朝ごはんだ、お前、なんか言うことがあるんじゃないか?こっちは聞きたいことしかないんだが」
変に語尾なんてつけて、可愛いぬいぐるみを装うこの白いのに、俺は食い気味に聞いた。
「まあ、自己紹介くらいはしてやるか。俺の名前はひとまずシロと呼んでくれ....シロッ」
「何が、シロッだよ。お前、タグ見たけど、シロじゃなくて、ポメっ子って名前があるじゃん。.....って名前とか以前に、なんでお前喋れてるんだよ。」
「ふふーん、教えやってもいいけどねー、教えるなら条件がある。あっ、シロッ」
うつ伏せになりながらも、少し楽しそうに喋っている
「条件?なんだよ。」
「簡単なことさ、ぬいぐるみを集めて欲しいんだー。あっ、シロッ」
「ぬいぐるみを集めるだけでいいんだな?」
「うん、そうだっシロ」
それだけなら構わないが、何やら少し気になる。
「他はないんだな?」
「他はー」....
次回は未定です