表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
不死身の自殺者   作者: あーたそ
3/4

第二話 死ねねぇじゃん

「どういうことだよ!!」

「はやく家に帰してよ!!」

やはり、みんなパニックになっているようだ。まぁ一部喜んでいるような輩もいるが……


「あなたたちを帰すことは、魔王を倒してからでないとできません!!」


すると、それを聞いた一条は口を開く


「皆、静かにしてくれ。まずはこの現状なのだがこの人には多分逆らえない。だから話を聞こうじゃないか」


あぁ忘れてたけど、こいつって生徒会長もやってたんだな。どうでもいいが俺らのクラスは3年D組である。   


「話が早くて助かります。では、ご説明の方からさせていただきますね。」


話が長いので要約させてもらうと 


ユグドラシルという世界には ヒューマン 魔族 獣族 エルフ に4つに分かれている。ヒューマンは国が12に分かれているそれを統一して欲しい、そして魔王を倒してこの世界を救って欲しい。そして、大切なのはその次、クラスごとに別々の国へ行きヒューマンを統一してもらうが、滅ぼされた国のクラスは存在ごと消されてしまう。これをいわれた時はざわつきが起こり泣き始めるものもいた。あとは魔王を倒すこと。次にステータスは一人につき1つだけ前の世界で強く願っていたことを固有スキルとしてくれるらしいレベルは全員1だが、ステータスにはバラツキがあるらしい。だいたいこんな感じだろう



「では、皆様にステータスウィンドウをだしてもらいます。皆様の腕に腕時計を着けさせていただきました。それをスライドさせると出て来ます」


ということで言われるままにスライドさせた


Lv1零野 翔

スキル 言語理解

固有スキル 不死身の自殺者 

攻撃力45

守備力30

素早さ55

魔力量60

適正魔法 -



えっなにこれ?固有スキル、不死身の自殺者ってなに?

まずレベル1の能力の相場を知りたいんだけど………

適正魔法ないの?



「固有スキルの内容はそれをタップすると、能力が分かります」


なるほど、と思い。俺はタップした


『不死身の自殺者』

この者は死ぬことはない。不死身の体を持つ。レベルアップを経験値で行うことはできない。レベルアップの方法は、「死ぬこと」他殺や事故の場合はレベルを1つ、自殺の場合は五つあげることができる。 



は?え?どゆこと?まぁ言葉の通り何だろうけど

俺、死ねないじゃん、俺は死にたいと思っていて、死にたくないなんか思ってないが、何故こんなんなんだ


「ちなみにステータスウィンドウを他人に見せることはできません。ステータスはステータス鑑定をする水晶玉がありますのでそれで他人のを見ることができますが、固有スキルを見ることはできません。」


よかった……固有スキルを見られたら問答無用でずっと組織の地下みたいなとこで殺されそうだからな


「レベル1の平均の力はどのくらいなのでしょうか?」


「そうですねぇ50ですねぇどれも……あっ!忘れてた、あなたたち一人一人にこの水晶玉に触れてもらわないといけません。そうしたら魔法適正を知ることができるでしょう」



レベル1の相場は50か……可もなく不可もなくって感じか


そうして適正魔法を知る水晶玉に触れる順番が来た。


「どーぞ」

と優しく女神らしき人が言う。俺は二秒程、間を置き水晶玉に触れた


「適正魔法は水、炎、状態異常(麻痺)ですか、」


「どうなんですか?」


「普通ですかね?状態異常を持つ人は少ないですけど麻痺なら、まぁ普通ですね」


そうですか、っと軽く会釈をし元のところに戻った


この人数なので1時間程待った。


「では、皆様の異世界ライフがよきものになりますよう祈っております。」


そう女神らしき人がいうと周りに学校に現れたときのような魔方陣が現れた。5秒程すると周りに人達が見えた


「これが勇者様たちですか?」

と、髭を生やした王様みたいなのが言う


「そのようですね」

と、執事みたいな奴が言う


すると一条が


「ここは?どこですか?」


「ここはノルン王国ユグドラシルの中央から東へ直線距離で5000キロ程のところだ」


どうでもいいが言語理解ってやつはすげぇ、異国の言葉なのにまるで母国語を話されているようだ


「ところでだが、君たちには1ヶ月後までには50レベルほどになってもらう」


「なんでですか!!?」

一条が少し感情的になりながら言葉を放つ

「1ヶ月後に隣国のエイル王国との戦争がある。それまでになんとしてでも強くなってもらう。訓練は今日から開始される。それに当たっては……」


「私が勤めさてもらう」

そう言って現れたのはゴリラみたいな体格をしている、よくある騎士団長みたいな奴だ


「こやつは騎士団長のグナーだ。レベルは150なんだんだったかな?」


「今は168ですぞ」


ひえぇー俺こいつと同等になるのに34回自殺しなきゃいけないじゃん

そう思うと、鳥肌がたった


「そうか、そうかすまなかったな、なので、今日から訓練を開始する一時間後に各自支度を整え中庭にこい!中庭へは君たち一人一人に専属メイドがつくので時間になったら呼びに来る。質問等は専属メイドに聞け!では解散」


そして、俺と同い年ほどのメイド服を着用したものが俺のところへとやってきた。


「では、お部屋の方は507号室となっております。」


どうでもいいが。メイドの年齢は人によって違うようだ。この子……………可愛いなぁ///と、鼻の下を無意識に、無意識だぞ!!伸ばしているの沙夜の方から強い殺気を感じた


俺は部屋にあった。服に着替えた、なんだか動きやすそうだ。俺は部屋のなかにあった紅茶を飲みながら時間を潰した





一時間後


「さて、訓練を開始するが、最初の方は筋トレ、剣の素振り、等々で模擬戦のようなものは行わず、経験値アップに徹してもらう!!!いいな!!?」


「「「はい!!」」」


俺は意味のない練習を繰り返した


そして1日も終わり


ステータスウィンドウを開く、本当に経験値が入っていない


「翔-!!!ちょっとこい!!」

あぁ地獄の時間か、四谷の声が聞こえる。


俺は四谷の方へ向かった


地獄の時間が終わり部屋へ向かう。本当に死にたい、ここでもこんなんなのか?

俺は異世界に来てもいじめられることしかできないのか?反抗をしたかッたが四谷の奴がいうには自称だがあいつは魔法が使えないが物理攻撃が相当特化しているらしく、あいつの物理攻撃はハンパじゃなかった、俺は蹴られただけで気絶しそうになってしまった。本当に死なないのか?



そう思い、深夜俺は部屋を抜け出し、外にある木の前にたった。近くに踏み台になりそうなものがあったので踏み台にのりだし、縄を首吊り用の形にしばると、ゆっくりと縄を首にかけた。呼吸が荒くなるのを感じる。


「うん……」


沙夜の教室で放った言葉が脳裏を掠めると俺は無意識に踏み台を倒した。

そして、俺は意識を失った。



「固有スキル 不死身の自殺者 死因 自殺 レベルを1~5へ」


気付くと俺は木の下で寝ていた。幸い誰にも見られていなかったようだ。

ステータスウィンドウを開くと


Lv5 零野 翔

スキル 言語理解

固有スキル 不死身の自殺者

攻撃力80

守備力60

素早さ103

魔力量115

魔法適正 水 炎 状態異常(麻痺)


本当にレベルが上がったしってことは



『俺、自殺できねぇじゃん』



















 

最後まで読んでくれてありがとうございます!!

また、がんばります。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ