表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
『願いの木』-世界を超えた僕の運命の物語-  作者: シュン
第5章:体育祭
52/90

5-5 体育祭当日

体育祭、当日。

朝日に照りつけられ、いつもより早く目が覚めた。

一階に降りると、僕に気づいた咲父さんが話かけてきた。

「おはよう。いつもより早いね。」

「おはよう。なんだか、早く目が覚めちゃった。」

「朝ごはん、できてるけど、食べる?」

「うん」

「今日は、体育祭だね。仕事で見に行けなくて、ごめんね。」

「大丈夫だよ、高校生になってまで、色々見られるの恥ずかしいから、、」

「そう?愁ちゃんの頑張っている姿、見たかったなぁ。くれぐれも怪我だけはしないように気をつけてね」

「うん、ありがとう。」


学校へ行く準備が終わると、勢いよく玄関の扉を開けた。

天気は、快晴で、秋の寒さを肌で感じる。


行こう。


僕は、学校へと向かった。


学校へ着くと、いつもより熱気を感じる。辺りから、掛け声が聞こえ、運動部にとっては、気合が入る行事なんだと思う。

教室前で偶然、藤澤君と出会った。


「おはよう。」

普段と何も変わらず、声をかけてくれる。

「おはよう。今日は、、、、」

「ん?」

「寒いね、、」

「だな。」


今日は、、、、頑張ろうね。とは、言えなかった。

藤澤君の事は、好き、けれど、藤澤君の肩を持つことはできない。

武藤君の思いに僕なりに精一杯応えたいから。


今日は、どこまでも中立でいたいんだ。


教室へ入ると、武藤君がすでにいて、目が合ったけれど、何も言われなかったし、僕からも言えなかった。あれ以来、一言も会話をしていない。それは、きっと、武藤君なりの真剣さの表れだということを目を見て改めて思う。


今日は全力で臨もう。


「おはよう。今日は、頑張ろうね!」

優君が話かけてきた。

「うん。頑張ろうね。」

「おはよう!」

凛君も元気よく話かけてくる。

「おはよう。」

「騎馬戦で怪我すんなよ!」

優しく笑い、僕の肩を組んだ。

「気をつけるよ。」

「がんばれよ!」


凛君なら、気づいているはず。僕と武藤君と藤澤君の間に何かあったことを。

けれど、凛君は、何も聞かなかった。それが凛君なりの気遣いだと思う。


ありがとう、、ただ、そう思った。


坂木先生が入ってきた。

「おはようございます。今日は、待ちに待った体育祭ですね。親御さんたちが来られる人もいると思いますので、出会ったら必ず挨拶をするようにしてください。それでは、みなさん、今日は、怪我をしないように全力で頑張りましょう。」



とうとう、様々な思いを乗せた体育祭の幕が上がった。


校庭に集まると、開会式が始まる。


「宣誓、僕たちは、正々堂々と戦うことを誓います。赤組代表・・・」


宣誓が、赤組、白組の両方から行われる。無事に開会式が終わり、競技が始まる。僕らは、赤組と白組で分かれて座り、優君と一緒に応援することにした。

最初の競技は、大玉転がしだ。大きな玉をみんなで転がし、その玉が変な方向に行くのを見て、みんなが笑っている。僕は笑わずにその光景を見つめていた。次の種目は、リレーだ。颯爽と走る藤澤君の姿を見ていると、昔から何も変わらず、やっぱりカッコいいと思った。

僕らの種目の玉入れの時間となった。僕と優君は、入場口まで一緒に行くと、そこに響君がいた。僕らは、お互いに頑張ろうと言い、玉入れに取り組んだ。玉入れは、思いのほか、すぐに終わった。

次は、綱引きだ。赤組の一番後ろには武藤君がいて、その顔は、冷静そのものだった。


次々と競技が終わった。


そして、午前ラストの棒倒しの時間が来た。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ