表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
『願いの木』-世界を超えた僕の運命の物語-  作者: シュン
第1章:恋心
4/90

1-4 班まで一緒

「おはよう。昨日の演奏、遠くからしか聴けなかったけど、とってもよかったよ。」

優ちゃんが話しかけてくる。

「ありがとう。美術部の勧誘は、うまくいった?」

「うーん、まぁまぁかなぁ。美術部って絵を展示してるだけだから、なんともいえないんだよ、、」

「優ちゃんの絵ならみんなの目に留まるから大丈夫だよ!」

「そうかなぁ、、」

優ちゃんは、はにかみながら笑っていた。徐々に教室に人が集まってきた。

隣の藤澤君も席に着いた。

「じゃあ、席に戻るね。」

「うん。またあとでね。」

僕は、新しい教科書を眺めながら、藤澤君を気にしていた。しばらくすると坂木先生が入ってきた。

チャイムが鳴りホームルームが始まる。

「おはようございます。早速ですが、席替えと班決めをします。」

教室がざわめく。いきなり席替えと班決めかぁ、

どうなるんだろう、、、、、、

「先生がくじを作ってきました。黒板に番号とアルファベットを書きますので、書いてある番号の座席に座ってください。同じアルファベットが同じ班の人です。くじを回すので、一人一枚ずつ取って後ろの人に回してください。」

先生は、黒板に番号とアルファベットを書き始めた。

教室のざわめきと共に、くじが回ってくる。

「全員、取り終えましたね。それでは、移動してください。」

席替えの結果、教室の一番左後ろになった。みんなの移動が終わる頃、僕は、緊張で手に汗握っていた。隣には、藤澤君。前には、武藤君。その前には、優ちゃん。藤澤君の前には、凜ちゃんがいた。そして、同じ班は、僕と藤澤君と武藤君と凜ちゃんと優ちゃんになった。

「1学期は、これで行きます。みなさん、仲良く過ごしましょうね。」

先生がそう言うとチャイムが鳴り、ホームルームが終わった。

武藤君が横を向いて僕の方を振り返る。僕の机に片ひじをつき、いつものニヤニヤした顔で話しかけてくる。

「よろしくな!」

いろいろと大変な予感がした、、

「お前らもよろしくな!」

武藤君は、優ちゃんと凜ちゃんと藤澤君に話しかける。

「相変わらず、偉そうね、」

凜ちゃんが武藤君に言った。凜ちゃんは、武藤君と知り合いみたいだった。

「よろしくな。凛!」

武藤君はニヤニヤしていた。

「はぁ、最悪だわ、、」

凛ちゃんはがっくりしていた。凜ちゃんと武藤君が、お互いに言い合っていて、その光景を横目で見ながら仲が良さそうだなと思った。

2人は、どんな関係なんだろう、、、


藤澤君はというと、会話に参加せず、だるそうにあくびをしていた。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ