第1話
完全初心者ですので読みずらかったりする所も多々あるかと思います。
できる限り皆様の意見を聞き入れ良い作品にしていきたいと思っています。
生暖かい目で見守ってください。
僕はこの人生に悔いはないけれど、人生としては退屈だと常々思っていた。
毎日、同じ時間に起き会社へ行く支度をし、身動きが取れない電車通勤をし、終電ギリギリの時間まで仕事をして帰宅。
毎日のようにこれの繰り返しだった。勿論週に1回は休暇は有るし、たまに会社の人達と飲みに行ったりして気を紛らわす事もしていた。
多分その時の僕は表面上では笑っていたんだろうけど心の奥底では楽しんでいたとは思えなかった。
そしてある時から僕は夢を見るようになった。
内容は、最近流行りの異世界転生物で僕だけど僕じゃない誰かが世界を冒険するものだった。この夢を見ている間は毎回ドキドキしたしワクワクが止まらなかった。
だけどある時ふと夢の中でこう思ってしまった。
(所詮夢だこの夢から覚めてしまうと僕は今まで通りの退屈な日々に戻る……)と。
実際眠って夢を見てる時以外は今まで通りの退屈な時間だ。むしろこの夢を見るようになってからは毎日が余計につまらなく退屈だと感じるようになってきていた。
その頃からだろうか、いたずらメールが来るようになったのは。
毎回内容は変わるけど要点としては「貴方は今、人生が退屈でつまらないでしょう?ならこのサイトにアクセスすれば貴方の退屈は解消されるわ」と書いてあり、よくわからないサイトのURLが貼られてるだけだった。
もちろんこんなの信じる方が馬鹿げてるし、何よりそのURLが意味不明すぎた。
「http///www.konosekaiga.taikutuna.anatahe.com」この世界が、退屈なあなたへ。
だれが見ても怪しいと思うだろう。僕だって怪しいと思う。
このメールが来るようになったけど僕は無視し続けていた。けどこのメールが初めて届いた約1ヶ月後にある事が起きたんだ。
夢の中でいつものように冒険をしていたときだった。唐突に仲間の冒険者達が僕にこう言って来たんだ。
「ねぇ○○?」
「何で俺達からの#%\$€\?/&を」
「無視し続けるんですか?」
「それともぉ~まだぁ~」
「私達のこと信用出来ないのですか?」
僕はいきなりの事でびっくりしたし何よりこの仲間達が言っている意味がわからなかった。
「いきなり何を言ってるんだ?俺はお前達を信頼も信用もしている」
勿論今までの冒険の中で何度も助けた事もあるし、逆に助けられたこともある。
そんな僕が仲間を疑ったりすることなんて無いと言い切ってもいいだろう。
だけど夢の中の仲間達は僕の事を悲しそうな目で見ていた。
その中で仲間として冒険付き合いが1番長い―――が泣きそうな瞳で心から心配してるであろう口調で言ってきた。
「ねぇ○○、僕達は今まで色んな経験も冒険もして来た。初めて君に会った時は何でこの人はこんなにも退屈そうなんだろう?この世界には色々楽しい事があるのにって思ったよ。たとえそれが檻の中からだとしても。」
「僕は気がついたら檻の中にいてその檻の前には君が立っていた。一瞬君が僕をここに閉じ込めたのかと思ったんだけどね……けど違った。君は僕を檻から出してくれたんだ」
―――は何かを訴えるかのように僕に近づき抱きしめてきた。
「僕はっ!僕を助けてくれた○○みたいに○○を助けたいだけなんだよっ!」
僕の胸の中で泣き出した―――はギュッと強く僕の体を抱きしめてきた。
「俺もな、○○お前に大なり小なり色んな恩がある訳だ。そんなお前がここで潰れるのを俺は……いや俺達は見たくねぇんだわ。だから、少しでもその恩を返すために俺達はお前に……」
「――――は一体なんの話をしているんだ?俺が潰れる?何によ?ドラゴンとかならまぁわかるが…」
「違うっ!俺達はっ!今っ!お前が退屈な世界で「――――!!!」っ!」
―――――の言葉を遮るかのように大声をだした―――――は焦ったように辺りを見渡していた。
「よかった今のはセーフみたいね……まったく――――は何時も感情的になると余計な事も言うんですから気をつけなさい。それより○○、私は貴方の為なら何でもするって言ったの覚えてるかしら?」
「勿論だとも、だけどあの時も言ったがそんなに気にする事じゃないぞ?俺がやりたいようにやっただけだ」
「くすっ。貴方はいつもそうね。いつだって私たちが恩を感じるような事をしても特に気にした様子もない。そんな貴方に私も―――も――も惚れてるのよ?」
その言葉に反応した俺の胸でまだ泣いている―――と――が慌てて否定したがそれを無視して彼女-----が話を続ける。
「――――も言っていたけれど私達は貴方に恩があるの。だから私たちが出来る事で貴方のことを救いたいと思ってるの。だからねこれだけ、この言葉だけはこの冒険が終わっても忘れないで……『』」
………………大事な大事な所で目が覚めた。今まで見てきた夢の中で1番記憶に残る夢だった。
しかし、どうしても一緒に冒険してた仲間達の名前が出てこなかったし、彼女が言った最後の言葉も思い出せないでいた。
そして目が覚めたと同時にメールの受信を知らせる音がなった。
いつものいたずらメールだったが何故か僕は、今回のこのメールだけは無視出来なかった。なぜなら今までと内容が違っていたからだ。
「今、退屈で退屈でつまらない世界に居るあなたへ。このメッセージが届いてるって事はあの子達が貴方の為に頑張ったって事なんでしょうね。たぶんこのメッセージが最後になると思うし%#*”%^出来なくなると思うけどね。私もあの子達と同じように%#fo^\*s」>\’\+{http“\?!>gb”\”d}|<<|¥&\=+\dm}”|%<”www\*!だからお願い。しつこいようだけどここに(http///www.konosegkaiga.taikutuna.anatahe.com)アクセスして欲しいのよ。」
ここから先は文字化けが激しくなっていて読むのが難しかった。
さっき見た夢の事もあり何より今までより気持ちが感じられたから僕はこのサイトにアクセスしたんだ。
そしてそこで意識が無くなった。
とりあえず1話はこんな感じで収めました。
今2話を執筆中です。やっぱりなれないことやってるのでなかなか進んでませんが年内にはあげたいと思ってます。これからもよろしくお願いします。