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空の名前  作者: フォーマルハウト
1/3

プロローグ


  窓を開けると、大きな立ち雲が見えた。11月の少し乾いた風が頬を撫でる。

 いつからなのだろうか、空が自分を見ているように感じ始めたのは。



 子供の頃から何事にも無頓着で、友達も少なかった。そして、よく空を見ていた。

 


中学生になり、人並に人付き合いも出来るようになった。だが、見返りを無意識に求めてしまう自分に辟易した。



  こんな人生を生きて何になろうか、とも思ったがそれすらもすぐに忘れた。

 

 

高校に進学した。親は大学までは世話を見てくれるようだし、まあまあいい学校に合格したからである。一応進学校ではあるようだが、生徒の自主性を尊重するだとか言う話で、自由な校風で知られている学校だった。

 





 そこで、出会ってしまった。


 




はっきり言って高校時代の記憶など殆ど無い。ただ、あの時のことだけは、はっきりと思い出せる。 


 あれは初めて自分の欲求が生まれた瞬間であり、呪いにかかってしまった瞬間でもあった。

  

  

  

 空がかけた残酷な呪いに。

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