能力露見…
予想外に早くホテルに着きましたので、札幌から投稿します。
短くなりましたがご容赦ください。
間違いない。ローミラールだ。
乱入した兵の中にローミラール星人が混ざっている。
これは最悪の事態かも知れない。
ヨークシャー公爵たちはローミラールと接触していたと言うことは、かなり以前からロームラール星人がこの星に潜入していたと言うことだ。
前回、力ずくの侵略で失敗したローミラールは、自分たちのコマになる貴族に国家を転覆させて征服するという方法をとってきたと言うことなのだろう。
すぐにでも奴らの母船を探したいところだが、とりあえず現状を打開しないといけない。
もはや、私たちの能力を隠すとか言っている場合ではないような気がする。
私は一瞬でそんなことを考えると同時に、討たれた国王陛下の傷口をサイコキネシスで出血しないように圧迫する。
厳密には吹き出す血の元となっている損傷した血管をサイコキネシスで結紮している状況だ。
まずい。このままではジオニール王が死んでしまう。
そう思ったとき、ヨークシャー公爵が次の命令を発した。
「邪魔な王族とその婚約者候補たちを撃て!
特にあの二人の令嬢の魔法は驚異だ!」
命令を受けて兵士たちが引き金にかかる指に力を入れるのと同時に、私はエリアテレポートを発動した。
公爵も兵士たちも部屋の隅にいたので、壁際をのぞくフロアにいた人たち全てを巻きこんで転移したのだ。
とっさのことだったのでテレポートアウトする地点はもっとも通い慣れた月面コロニーになってしまった。
クレヤボヤンスで私たちがいた学園のホールを確認すると、私たちが消えた空間にレーザー光線が照射されていた。
間一髪、間に合った。
「こっ、これはいったい…」
「ここはどこだ…」
テレポーテーションに巻きこんだ人々から疑問の声が上がる。
「父上!」
「しっかりしてください父上!」
キャスバル王子とレイモンド王子の声に、人々は現状の異常さをひとまずおいて、ジオーニル国王の容態に注目する。
お父さまとジョーイさんがすぐに駆け寄り、国王陛下の脈を確認すると、残念そうに目をつぶってうつむき首を横にふった。
「脈がない…」
「残念だが、ご逝去された」
残念ながら、この世界のは蘇生の魔法も回復の魔法も存在しない。
致命傷を負ってしまえばたとえ宮廷魔術師でも如何ともしがたいのだ。
お父さまとジョーイさんの言葉に、二人の王子が叫ぶ。
「父上ー!」
「ゆるさん、ゆるさんぞあいつら!!」
「お二人ともお静まりください。
無念は私どもも同じですが、まずは現状を把握しましょう」
そう言ったのは、この場で王族に次いで爵位の高いお父さまだ。
「だれか、この現状を説明できるものはいませんか!」
お父さまの言葉を受けてジョーイさんが尋ねる。
こと、ここに至ってはやむを得ない。
私たちの能力をカミングアウトするしかないだろう。
私はカスミちゃんと視線を合わせ、頷いた。
「すいません。皆様の安全を確保するため、やむを得ず私がやりました」
私はおずおずと手を上げ発言した。
やはり、旅行中は気持ちが旅行に行ってしまい、なかなか筆がはかどりませんでした。
現在の北海道旅行の様子をレポートしてみます。
エッセイの分野にこの後投稿します。
足で稼いだお得情報等も書きたいと思いますので、札幌旅行に興味がある方はご覧ください。